私が子供の頃には、どの町にも文房具屋さんがありました。
特に学校周辺やオフィス街には文房具屋さんは必須でした。
しかし最近では、ほとんど文房具屋さんを見なくなりました。
さて、通天閣本通商店街に『森本文具店』があります。
店主さんの話では、
森本文具店は、戦後すぐに新世界でお店を始めたそうです。
戦前から新世界は賑わいのある街でした。
戦後、新世界周辺は焼け野原になってましたが、この地でお店を始めようと、大阪の鶴見から出てきたそうです。
以前は、文房具屋さんのニーズは高かったのですが、パソコンが普及し始めた頃からは、学校関係、会社関係、店舗関係でもパソコンで事務処理をするようになり、しだいにお客さんも減ってきたようです。
特に、ダイソーなどの百均ショップ、それに通販サイトで文房具を買うことが普通になり、街の文房具屋は衰退の一途だそうです。
近隣にあった文房具屋は全て無くなり、残ってるのは、うちの森本文具店だけになりました。
大型の物販店、大型スーパーなどが増え、昔から商店街を形成していた専門店、個人商店は厳しい状況が続き、最近ではうちの文房具屋も、一応、店を開けている状態です。
と、おっしゃってました。
森本文具店は、私の店のすぐ近くにあり、ノートやボールペン、スティックのりなど、ちょっとした文房具を買いに行くのには便利で、ちょくちょく立ち寄りますが、一般的には、豊富な種類が揃っている通販サイトで買うことが増えています。
森本文具店では、年末年始は店頭でカレンダー販売を行なっていて、年末からの風物詩になってますが、カレンダーのニーズも減ってきているそうです。
昔ながらの個人商店は、店主さんの高齢化などもあり、今後の展開が難しい面があります。
森本文具店の店主さんも健康に気をつけて、末長く頑張ってほしいと思います。