承認欲求モンスター | カトーコーキブログ 漫画・音楽・生きづらさ

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コミックエッセイ『しんさいニート』/イースト・プレス 発売中。
『山で暮らせばいいじゃない』を「本当にあった愉快な話」/竹書房にて連載中。
『そして父にならない』をイースト・プレスのウェブメディア・マトグロッソにて連載中。

承認欲求とは何か?


読んで字の如く、
承認を得たいという欲求の事である。



これは、
全ての人間が
持っているものとされ、
持っている事自体は、
何らおかしな事ではない。



しかし、
強すぎる承認欲求は、
社会生活を送る上で
足枷になってしまう。



人間関係の構築に
支障をきたすというのも
その一つだ。


承認欲求が強すぎる人は、
自分が認めてもらいたい事にしか
目が向かず、
周りが見えなくなる。

それが周りからは、
自己中心的性格と
捉えられてしまう為に、
関係の構築が難しくなる。



承認欲求の強い人が、
職場やその他の組織において、
承認されたい為に、
自身の意見を
ガチガチの正論で固め、
反論の余地を無くした上で、
他の人のやり方を否定し、
自分の意見を押し通そうとする。

なんて話を耳にした事がある。

この人は、
自分のやり方だけ、
自分の意見だけが正しい
という姿勢になってしまっている為、
周囲と良好な関係が築けず、
孤立していく。


そして、
孤立すると、
承認欲求が満たされない為に、
更に欲求が強くなっていく
という負のループに陥る。


最終的には、
孤立を深め、
所属する団体に居場所を失い、
やめていくしか道がなくなる。



こんな切ない事になりかねない。


実はボクも、
強すぎる承認欲求に
悩まされてきた一人で、
上記のような目に遭った事も
一度や二度では済まない。


では何故、
承認欲求が異常に強いモンスターが
生まれてしまうのか?


近年、
様々な研究の結果、
人間の性格や行動は
遺伝によるものが大きい
という説が多くなっているようだが、


以前から言われている、
親子関係によって決まる
という説も見逃せない。


親に承認されてこなかった人は、
承認欲求の強い人になってしまう
という事だ。


実際ボクは、
このケースに当てはまっている。



では、
自分の承認欲求が
異常に強く、
社会生活に支障をきたしている
という自覚がある場合、

どう対処していくのが望ましいのか?



親子関係によって
承認欲求が強くなってしまう、
という事を前提とするならば、

まずは、
親子関係によって生まれた
心の問題を解決した方が良い。


どんなに
表面的な対処を施したとしても、
解決されるのは一時的で、

その後またぶり返す
という事を繰り返してしまう。


こうなると、
時間も労力も浪費するばかりではなく、
変われない自分、
努力しても無駄等々、
負の事実ばかりに目が向き、
自己肯定感が低下し、
かえって状況を
悪くしてしまう可能性がある。


「沼」だ。



であれば、
根本の問題を解決してしまうしか
方法はない。



自分の心の傷や苦しみに、
向き合う覚悟を決めて、
カウンセリングを受ける事を
おすすめする。


長く苦しい闘いに
なるかもしれないが、

その先には
必ず幸せが待ち受けている。



ボクの闘いは
まだ終わってはいない。

でも、
カウンセリングを受ける前と、
今を比べると、
確実に幸せを感じられるように
なっている事は事実だ。



今日はこの辺で。



毎日死ぬ事しか考えられなかったボクが、
どのようにして立ち直るきっかけを掴み取ったのかを描いた
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