カトーコーキ(しんさいニート 作者)

カトーコーキ(しんさいニート 作者)

震災、原発事故、うつ病、親子、家族、故郷。

エッセイ漫画 『しんさいニート』 を通して皆様が何かを感じ、何かを考えて頂ければ幸いです。

メンタルヘルス、カウンセリングに興味のある方是非どうぞ。


テーマ:
強く記憶している事がある。

ボクと兄が幼い頃、よく母に言われていた、彼女の口癖だ。
「例えば事故か何かで、お父さんとお母さんがいっぺんに死んでしまっても、あなたたちだけで生きていける様になりなさい。」
というものだ。

今更母親を責めようというのではない。

この事実が何をもたらしたのかという参考例として考えていただきたい。


この言葉の裏側にある意味を考えてほしい。

両親がいなくなっても2人で生きていける様になれ。
というのはつまり、
大人であれ
→言われずともやらねばならぬ事はやれ
→面倒はかけるな
→こっちは家事や仕事でいっぱいいっぱいなのだから、面倒はかけられたくない

とはならないだろうか?

今のボクにはそう思える。

もちろん、当時の母(もしかしたら今もかもしれないが)は、そんなつもりでは言っていないと否定するだろう。

しかし、子供の側からみると、親が自分達を子供でいさせてはくれないという事は明らかな事実なのである。

子供でいさせてもらえないというのは、甘えたい時に甘えられない。
気持ちを言えない。
わかってもらえない。
自分を見てもらえていない。
愛されていない。

という事になってしまうのである。

大袈裟と思うかもしれないが、決して大袈裟ではない。

感受性の強い子ほど、この状態を察知し、苦しみ続ける。

逆に、強引な手段で、その気持ちを押さえ込んでしまう子もいる。
この場合はこの場合で大変厄介で、親を否定したくないあまり、自分の寂しさに蓋をして、強い人間=大人であるという論理で自分を騙し、武装してしまうからだ。
一度その流れに陥った人はなかなかそこから逸脱できない。
何故ならそれは、本人にとって、自分を支える生命線だからである。。


母の言葉は一見すると真っ当だ。
しかし、その裏にある意味や、本人すら気づいていない深層心理が、社会的に真っ当とされる事や、こういう「つもり」という事に誤魔化され、うやむやにされてはいても、子供には伝わってしまうものなのである。

子供は馬鹿だから教育が必要だと思っている人が、行いを見る限り多いように思う。

確かに、知識や経験の上では、子供は親よりも劣る。
しかし、それは馬鹿とは言わない。

子供は強い感性と観察力を持っている。
大人の言動の裏に潜む本音に気づいているのである。

子供を馬鹿と侮るなかれ。

人格の上では、親と子の間に、上下はない。

あくまでも対等な、一人格同士である事を忘れてはならない。


子供に問題行動や、SOSを示す行動が現れた場合、子供にその原因がない事も多い。
まず疑うべきはは自分の、子供に対する姿勢なのである。

子は親の鏡とはよく言ったものだ。

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