さて、昨日の続きです。

 

数の概念ステップ1はこちら数の概念をトレーニング①

数の概念ステップ2はこちら数の概念をトレーニング②

 

 

 

今日は数の概念ステップ③

 

 

 

・「○個ちょうだい」と言われたら渡せる

・数えて何個あったか報告できる

・漢語系列と和語系列の理解ができる

・簡単な文章問題の足し算ができる

 

 

ここら辺は4歳以上の課題ですかね。

他にも色々と数の概念の発達はありますが、ここら辺ができるようになってきます。

 

 

・「○個ちょうだい」については、一気に言われた数渡せる子もいますし、一つ一つ数え上げながら渡す子もいますが、どちらにしろ、言われた数渡せることが大事です。

あ、ちなみに、数の把握の仕方は2種類あります。

人は5個くらいまでは数えないでも何個か判別することができます。

それを”サビタイジング”と言います。

6個以上になると、数え上げないと何個か理解することはできないと言われています。

なので、子どもも流石に6個以上になると数え上げながら渡すと思います。

 

 

 

・数えて何個あったか報告できる

数えられても、それが何個あったか報告できるようになるのは数の大きさにもよりますが、4歳半から5歳の子の課題です。

数え終わった後に「全部で何個だった?」など聞いた時に言えればOKです。

 

 

 

・漢語系列と和語系列の理解ができる

これは前回にも書きましたが、「一つ=1個」ということを理解しているかです。

少し数の言い方を変えながら関わればいいかと思います。

「一つちょうだい」と言ってみたり、「一個ちょうだい」と言ってみたりなどですね。

 

 

 

・簡単な文章問題の足し算ができる

すごいですよね。5歳くらいで足し算の文章問題が自然とできるなんて・・・。

私も臨床心理士になって、子どもの発達検査の内容を見るまで、そんな早くにできるようになるなんて思ってもみませんでした。

 

なので、就学前には基本的な算数の概念が出来るようになっているんですね。

ただ、文字の文章問題を読んで解くのは、そもそも文字を読むことで精一杯になっているので、口頭で問題を言う必要はありますが・・・。

 

 

 

と言うことで、代表的な数の概念については以上です。

他にもまだ色々と「数」だけでもありますが、ここら辺ができれば他のものも大体できると思います。

 

そして”発達”とは基本的には前の段階ができていないと次のステップには進みにくいものです。

なのでその子の年齢に合わせるのではなく、その子の発達のステップに合わせて行う必要がありますのでご注意ください。