どうすれば症状が必要無くなる方向へ持ってゆけるのか?① | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 

 

 

<前回からの続き>


前回、
「殆ど全ての”症状”と言われるものは、

 その人にとっての不快刺激から来る心の不安定さ
 から逃れ、安定化を目指すといった脳のホメオスタシス

 とも言える働きによるものだと考えている。」

「つまり”症状”によって心の安定化が図られている訳だから
 それを無くしてしまうと不安定に逆戻りするだろう。
 だから私は、”まず症状を抑えよう!”という考え方には

 賛同できない」
といった私の考え方をお書きしました。


だとしても、

実際に”症状”に苦しんでいるご本人やご家族は

どうすれば良いのでしょうか?

今回は、

そういった方へのヒントをお書きしたいと思います。

(※勿論、今の自分にとっての不快刺激が明確であれば、
  それを避ける為の環境調整等も必要だと思います)




<どうすれば症状が必要無くなる

 方向へ持ってゆけるのか?>


①今現在の自分にとっての

 心を安定させる方向性(傾向)を知る


今現在の不安・恐怖・不満・混乱等の

不快刺激から来る心の不安定さから逃れ、
安定させる為に”症状”が生じているとすれば、

 

結果として”症状”が必要なくなる為には
それに代わる”心を安定させるもの”を見つけ、

徐々にそちらの方へ移行してゆく事が必要だ

と思われます。

但しここで注意しないといけない事は、

心の安定化の方向性は個々の人毎に、
しかもその状況によって違って来ると思います。

だとすれば、まずは

「その人にとって今の状況で、心を安定させる為には
どの方向へ持ってゆけば良いのか?」

を掌握する必要があるでしょう。

私が思うに、

心を安定させる方向性としては大まかに分類すると


A.不快刺激を遮断する


これは主にセロトニンやGABAを基に

それに纏わる神経系を活性化し、
心の不安定さを鎮静化する方向と言えるでしょう。


例:ある種の「抑うつ状態」、ある種の「不登校・引きこもり」等。


B.快刺激や興奮によって

不快刺激から来る不安定さを抑え込む


これは主にドーパミン(やアドレナリン)を基に

それに纏わる神経系を活性化し、
”快刺激”や”興奮”によって心の安定化を図る方向

と言えるでしょう。


例:多くの「依存症」「(嘔吐無しの)過食」

「モラハラ・パワハラ等(他人を支配・コントロール

 しようとして)キレる」
「(罪悪感を伴わない)盗撮・痴漢・万引き等の

 触法行為・加害行為」等。



C.より強い不快刺激によって

 現実の不快刺激から来る不安定さを

 抑え込む


これは主に、より強い不快刺激を創り出す事によって
それを抑え込もうとして働く

主にノルアドレナリンやセロトニン、

そしてモルヒネ様の脳内麻薬とも言える

オピオイドの分泌によって現実の不快刺激まで
抑え込もうとする方向と言えるでしょう。
(強い苦痛⇒快感)


例:「自傷行為」「自殺念慮」

  「過食嘔吐(嘔吐の苦しみ⇒すっきり感)」

  「拒食症(食べない苦痛⇒痩せる快感)」
  「(罪悪感を伴わなう)盗撮・痴漢・万引き等の

   触法行為・加害行為」「ワーカホリック」等。



D.溜まった不快刺激(による不快感情)を

 一気に(放電)放出する


これは不快刺激を放出できずに

ため込んだ場合に生じると考えられます。


例:「(支配・コントロールの意図なしに)他人にキレる」

  「(ある種の)パニック発作・過呼吸等」


E.他者からの助け・愛情によって

 不快刺激による不安定さを安定させる


これは主に”愛情ホルモン”と呼ばれる

オキシトシンを希求し、それによって
心の安定化を図る方向と言えるでしょう。


例:「(わかってくれない)親・配偶者・恋人等にキレる」

  「共依存」


 ※1:「恋愛依存・性依存」等は多くの場合、

    これに加えて上の「B」の”快刺激”も伴う

    事が多いと思います。


 ※2:「対人恐怖」等の「社交不安障害」は

    「A」だけでは益々人と関われなくなり辛くなるので、
    「E」や「B」等の他のシステムが必要な場合もある

    と思います。


※注意が必要なのは、上の「B」~「E」等では
 不快刺激に満ちている時は「抑うつ」とされ、

 そこから逃れようとしている時は「ハイ」に
 なっている事がありますので、

 「双極性障害」と診断されてしまう事

 もあり得るでしょう。


この様に

「今現在の自分にとっての

 心を安定させる(”症状”の)方向性(傾向)」

が類推できれば、


次に”症状”と同じ作用・効果をもたらす

「心を安定させる代わりのものを見つける」

に移ります。



<次回へ続く>

 

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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