HSPの人が愛着障害から抜け出す為のヒント② | 大阪発!心理カウンセラーの「自分で自分を癒すヒント」

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うつ、不安、不登校など、様々な神経症やお悩みを少しでも軽くする為の
ヒントを開業カウンセラー(公認心理師)がお伝えしてゆきます。

皆さんこんにちは。「みんなのカウンセラー」こと、
のぶさわです。

 


<前回からの続き>


前回は、

(広義の)「愛着障害」で今も生き辛さを抱えている
HSPの人がそこから抜け出す為のヒント「①」~「④」
をお書きしました。


今回からは、

その「①」~「④」のヒントを1つずつ、
より詳しくご説明したいと思います。



<HSPの人が愛着障害の生き辛さ

  から抜け出すヒント(詳細)>


①自分や他者、物事の捉え方を変える

※以下、

 「自分を生き辛くさせてる信念や記憶のファイル」
 を便宜上「黒」の信念・ファイルとし、


 「生き辛さから解放してくれる信念や記憶のファイル」

 を「白」の信念・ファイルとさせて頂きます


(1)「黒」の信念をあぶり出す

 


a.自分に対する捉え方を理解する

 


「どうせ自分は〇〇だ。だから△△しないといけない」


→上の〇〇や△△に部分には

 どういった言葉が入るかを考えてみましょう。


例:「どうせ自分は”誰からも愛されない”。

   だから”嫌われない様に”しなきゃ!」

 


b.他者(世の中)に対する捉え方を理解する

 


「どうせ他人なんて〇〇だ。だから△△しないといけない」


→上の〇〇や△△に部分には

 どういった言葉が入るかを考えてみましょう。


例:「どうせ他人なんて”信用できない”。

   だから”本音を言ったり頼ってはいけない”」



(2)「黒」の信念を突き崩してゆく

 


a.「例外」的な人を探す


→今まで出会った人の中で

 「黒」の信念に反すると思われる例外的な人
 を思い浮かべましょう。


例:「”どうせ自分は誰からも愛されない”と思ってるけど、

    幼稚園の時のA先生からは愛情を感じた」
    
   「”どうせ他人なんて信用できない”と思ってるけど、
    母方のお爺ちゃんだけは信用できそうだった」
   等々。


   ※ここで「そんな人なんて一人も居なかった」

     と思えるのであれば、

    「愛された」と思えた”一瞬”を探すか、

     下記の「c.」「d.」を実行しましょう


b.”例外的な人”目線で自分を客観視する


→鏡を見ながら、「a.」で思い浮かんだ

 ”例外的な人”に成りきって、


 その人なら鏡の中の自分の意見に対して

 どう言うだろうか?と想像して
 鏡の中の自分と対話してみましょう。


 例:(鏡の中の自分)

   「どうせ私なんて誰からも愛されない・・・」


   (A先生として)

   「そんば事無いわ!私はゆかちゃんの事が好きよ」


   (鏡の中の自分)

   「うそ!だってママも私よりも妹の方が好きだもん!」


   (A先生として)

   「どうしてそう思うの?」


   (鏡の中の自分)

   「だって妹と喧嘩して、悪いのは妹なのに、
    私ばっかり怒られる」


   (A先生として)

   「それはもしかしたら、

    ”お姉ちゃんなんだから妹に優しくしなさい”
    というママの”素敵なお姉ちゃんになってね”

    というゆかちゃんへの愛情かも知れないよね」

   等々。


 ※この「A先生の考え」は

  後述の「白のファイルに加えてゆきましょう


C.一番愛して欲しかった人(=親?)目線で

 自分を客観視する 


→一番愛してほしかった人、或いは一番信じたかった人で
 その欲求が叶えられなかった人を思い浮かべます。

 (大抵は親?)


 鏡を見ながら、例えば母親に成りきって、

 鏡の中の自分の意見に対してどう言うだろうか?

 と想像して、鏡の中の自分と対話してみましょう。


 例:(鏡の中の自分)

   「何でママは私の事を愛してくれなかったの?!」


   (母親として)

   「パパが自分勝手でイライラしてたのよ!

    それにあんたを見てるとパパそっくりな所がある

    様に感じて計に腹が立ったのよ!」


   (鏡の中の自分)

   「え~?!それって八つ当たりでしょ?
    だとしたら私が問題じゃなくて、ママが問題だわ!」


   (母親として)(聖徳太子?)

   「ごめん、もう昔の事だから許してよ」

 

※この「母親の考え」も

  後述の「白のファイルに加えてゆきましょう


d.公平な第三者目線で自分を客観視する


→あなたが

 「この人なら公平な立場で意見を言ってくれそう」
 と思える、

 歴史上の人物や神様・仏様を思い浮かべます。


 その人物が上の「c.」で思い浮かべた

 愛情で満たしてもらえなかったと思える人と

 自分との関係をずっと見て来たとします。


 その人物ならどう考えるでしょうか?


 例:(聖徳太子?)

   「あなたのお母さんは、おなたにとってのお祖母ちゃんから
    褒められた事がなく、厳しく育てられた。


    それしか知らなかったので、そうする事が親の愛情だと
    思い込んでいた。だからあなたに対しても否定し、

    褒めず厳しく育てて来た・・・

 

    だからあなたが愛されるに値しないという訳ではない」
   
    (神様?)

   「お父様は帰りが遅く、お母さまは頼れる人が居ない中、
    あなたや弟妹を育てないといけなかった。


    だからお母様はあなたに頼る目的で、

    しっかりしてもらいたくて
    あなただけを厳しく育てたのです。


    だから、あなたが愛される存在ではなかった

    訳ではありません」
   
    (仏様?)

   「あなたを放ったらかしにして自分の好きな事に
    夢中になっていたお母さんは、母親としては未熟で、
    その能力が無かったのでは?


    だからあなたが子供失格ではなくて、
    お母さんが母親失格だったと言える」
 等々。
          

e.「黒」の中の「白」を探す


→例えば、

 「母親は私を全の全てを嫌っていた」(黒のファイル)


 そのファイルの中身=それを裏付ける証拠

 となる記憶(あの時も、そしてあの時も)
 を書き出します。


 そして、

 嫌っていなかった場面、嫌っていなかった部分
 「白のファイル」の中身

 =それを裏付ける証拠となる記憶

 を思い出して書き出しましょう(時間と空間を細分化して)

 

 ※同様に「私を嫌っていなかった人」も思い出して、
  白のファイルに入れる中身を書き出しましょう。


 更に例えば、

「お母さんが私に関心が無かったせいで、

 私は自己肯定感が低くなって、
 人に心を開けず、今苦しんでいる」(黒のファイル)
 に対しても白を探しましょう。


「もしお母さんが私に構いすぎていたら、

  甘えん坊の私の事だから
  いつまでも自立できなかったかも知れない。


  確かに孤独を感じるけど、人に甘え過ぎず

  何でも自分でやってきて自立心は強くなったと思う」

 等。

 

そして物事についても、
デメリット(「黒のファイル」)だけではなく、

メリット(白のファイル)を見つけて

書き足してゆきましょう。

 



(3)「白」のファイルを充実させてゆく


→上記の(1)~(2)をしてゆき、

 「黒のファイル」

 (例:「私は誰からも愛されない」


 に対して「白のファイル」

 (例:「私は誰からも愛されない訳ではなさそう」
 を作り、

 

 上の(1)~(2)で新しく得た洞察を基に、

 その中身を書き込んでゆきましょう。

※その結果、

 「愛してくれない人もいるけど、そうじゃない人もいる様だ」 
 とか、

「愛されない部分もあるけど、

 愛される部分もあるかも知れない」
 等の「グレー」の考え方が出来るようになれば、

 生き辛さは少なくなるでしょう。



それでは次回は、

「②安全・安心の基地を作る」為のヒントを
より詳しくお書きしてゆきたいと思います。


<次回へ続く>

 

 

 

それでは今日も良い変化を

 

 


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