入社20年(後編:会社に再生された私) | ビルメンテナンス マンション管理 リフォームの しんらいライフサービス 社長 寺﨑道弥のブログ

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しんらいライフサービス株式会社 寺﨑道弥です。

 

 

入社20年を迎えての超大作、前編に続き後編をお届けします。

 

前編は当社に入社する前の、負けしかなかった人生についてでした。

 

しかし、入社するとワタクシ自身が再生し、会社の力を借りて蘇っていくのです。

 

 

 

当社は、オヤジが経営していた本業の不動産業の関連会社の1社に過ぎず、社長はオヤジが連れてきた元保険会社の方でした。

 

当時当社があったのは渋谷駅の旧埼京線ホームの恵比寿寄りの先端辺りの渋谷区鶯谷町。

 

面接してくれたのは、オヤジの会社の会長さんの息子で、子供の時から何度かお会いしている常務さん。

 

柔和な方で、事実上採用前提の面接なので、仕事の内容云々より常務さんも好きだったキャンプやアウトドアの話で盛り上がりました。

 

ボロいビルだったけど、中は綺麗で明るい印象でした。

 

「面接時にまた変な動悸がしたらどうしよう?」と心配で仕方ありませんでしたが、何事もなくクリアされました。

 

清掃のアルバイトの面接だと思っていたのですが、どうやら正社員だったようです笑い泣き

 

とりあえず、ワタクシには何もないし、ご縁だから働いてみることに。

 

 

 

まず採用されて配置されたのが定期清掃班でした。

 

初めての現場は世田谷区砧のマンションで、ビルのワックス清掃ばかりやっていた自分にはやり方が違って少し戸惑いましたが、必死に食らいついていきました。

 

前社の時のように、仕事をすることで動悸がしたり、不安になることはありませんでした。

 

それがとにかく良かった。

 

責任者はいつもニコニコで優しいし、アルバイトは音楽やってたり、役者だったり、癖はあるけど、みんな人柄は決して悪くない爆  笑

 

現場から本社に帰って、自己紹介しますが、みんな言葉少ないけどちゃんとしてて親切そうで、会社の雰囲気が全然違いました。

 

前の会社は本部社員ですら今で言う「コミュ障」ばかりだったし、殺伐とした重苦しい、冗談一つ言いづらい空気とはまるで違うのです。

 

現場は毎日違いますし、マンション清掃に慣れるのに時間はかかりましたが、アルバイトとも段々と打ち解けてきて、楽しくなってきました。

 

「あぁ良い会社だなぁ」と初日に感じてから半年も経つと、自分がこの会社で十分に再生されたのを感じていました。

 

今までのオレは何だったんだろう?

 

ワタクシが当社の社員で一番年下でしたが、みんな親切丁寧で、言いたい事ある程度言っても構わない、そんな空気。

 

「オレ存在しててもいいんだ、生きててもいいんだウインク」って、それが何より嬉しかった。

 

会社ですし仕事ですから、細かい事は色々あるけど、悩みや問題の次元が前の会社からしたら根本的に上なのです。

 

(前のかいしゃは「逮捕された」とか「行方不明」とか、普通にありました。)

 

 

 

その後、1年で定期清掃班を上がったワタクシは、取締役になり営業担当をする事に。

 

名刺交換すらまともにしたことのなかった29歳でしたから、ビジネスマナーも全く知らず、失礼もいっぱいしました。

 

そうやって、ようやく人並、同期並みに成れて、追いつけたかなぁ、と思う自分がいました。

 

清掃のアルバイトをするつもりで入った当社でしたが、すっかり一員になれたこともまた嬉しかった。

 

「また負けるんじゃないか?」とビクビクしていましたが、そんな恐怖はいつの間にか消えていました。

 

ワタクシが入る前から、会社風土は、安心、親切、丁寧、信頼… そんな感じでした。

 

 

 

常務さんがいずれ社長になる予定の当社でしたが、何度要請されても断っていたそうです。

 

理由は過去の事業の連帯保証人で苦労したからのようでした。

 

「社長は高齢で健康を理由に会社に来ていないし、オヤジが社長になることはないだろうし、このまま行くとオレが社長に?」

 

と思っていた矢先の株主総会で、前代表からの動議として「ワタクシを代表に!」と。

 

オヤジが否認すれば済んだ話ですが、黙認したんですよ。

 

そのままトントン拍子で社長に成らされちゃう事に。

 

ワタクシが断ることも出来たんですが、断ったらもうこの会社には居られない。

 

「また、フリーターから始めるのは辛いよなぁ」となし崩し的に、成らされやらされ社長に。

 

本部の中では最年少なのに、入社3年足らずで社長に。

 

登記も済まされ、もう逃げられない。

 

それが私の社長業の始まりでした。

 

後で分かったことですが、前代表は自身が作った800万円の赤字補填の借入金の連帯保証人からさっさと逃れたかったんですね。

 

それで、コミュニケーションをほぼ取ったことがないワタクシを「そろそろ適任」と勝手に決めつけ、オヤジも「うん」とは言わないが、事実上黙認した。

 

オヤジを恨みましたよ、商法上はワタクシがいきなり800万の返済義務を負う訳ですから。

 

(結果的には経営状況も良好だったので、通常完済できましたが)

 

 

 

「社長ってなにすればいいの?」「社長の仕事は?」

 

オヤジに必死に聞くも、箇条書きで出てくるはずもなく、ほわっとした答えのみ。

 

ホント困りましたよ、悩みましたよ。

 

まず、目の前の社歴も年齢の上の社員とどう接したらいいのか?わからないし。

 

(社員からしても、あまりに衝撃的な交代だったそうです)

 

今でも「社長就任祝い」と冗談で言うのですが、登記した途端に税務調査来るし爆  笑

 

何もわからな過ぎて、税理士任せで是認でしたけど。

 

 

 

外部にもずいぶん助けを求めました。

 

会計事務所、セミナー、コンサル…。

 

「決算書は社長の通知票」とか言われたり、「郵便ポストが赤いのも社長が悪い」とか言われたりして。

 

社長業ってのは、身の回りに起こるすべての事の責任を負う、受け入れることなんですね。

 

そうすると、誰かのせいにしておけばいい人達とは、物事を見るステージが変わってきます。

 

「良い悪い」ではなく、サラリーマンとは話が合わなくなりし、友達も減ります。

 

社長連中と付き合えば、それはまた良いの悪いのいっぱいいる訳で。

 

そんな中で、自分が磨かれていく感覚。

 

引退しかかった建設会社の2代目会長さんと知り合い、聞けばご自身が32歳の時にお父様が急逝されて、いきなり会社を引き継いだという話を伺う。

 

ある意味ワタクシと近い社長承継だったので「教えて下さい」と何度も話をすることで帝王学を学び、今の相方を紹介してもらったのも、貴重でありがたい経験でした。

 

 

 

社長17年やっていると、一般人では経験できないようないろんな事が起こります。

 

貴方の悩みはほぼ解決できますし、ワタクシで無理なら専門家にお繋ぎできます。

 

当然売上や利益の波もありますし、人は辞めるし、騙されるし、裏切られます。

 

それもありのままに、全て受け止めていく。

 

とにかく試行錯誤、トライandエラーの連続。

 

それはここにたくさん書いてきましたよね。

 

おかげさまで随分と社長業としての役割が分かってきましたし、今は物事の見識や人間学を学んでいるところです。

 

 

 

この20年間振り返れば、この会社との出会いが無ければ、どこへ行っていたのか想像もつきません。

 

・アウトドアインストラクターでもやってたか?

・社会を恨み、犯罪者になっていたか?

・もうとっくにこの世にいないか?

 

たまたまオヤジが会社をやっていて、継ぐつもりなんて毛頭なかったけど、たまたまのご縁なんです。

 

投げやりと諦めと恨みの人生を送っていたワタクシを再生してくれたこのご縁に感謝しかありません。

 

 

 

個人には性格がありますが、会社にも性格があると真面目に思うんです。

 

貴方に合う会社、合わない会社ってありませんでした?

 

その性格を誰が作っているか?って言うと、ほぼほぼ社長やナンバー2なんですね。

 

不祥事企業のビックモーターやジャニーズの会社としての性格も、そうじゃありませんか?

 

ワタクシの立場上、この会社をパワハラ企業にすることも、不法行為を常態化させる企業にすることも出来ます。

 

数々のアルバイトや職場にいますと、振り返れば「ここ居心地よかったな」「給料良かったけど、あの会社のノリは苦手だったな」「心身壊されたよ」いろいろあると思います。

 

人生負け続けて何度も諦めたワタクシが、オヤジの縁でこの会社とたまたま出会い、自身が再生されたことを本当に感謝しています。

 

ワタクシにはこの会社の環境が合ったみたいで、今も立場上自分自身が居心地の良い方に変化させています。

 

合わなくて出て行った社員もいましたけど。

 

 

 

職場にも性格いっぱいあります。

 

どんな手段でもカネ稼いだ人が偉い。

 

気合いと根性。

 

安心安定公務員。

 

仲良しこよし。

 

ハラスメントでマウント取り合戦。

 

 

 

まとめに入ります。

 

自分自身の「環境設定」ってものすごく大事だと思うんです。

 

どんなところに自分を配置して、自分がどういう毎日を送りたくて、何がしたいのか?

 

学校、会社、コミュニティ…。

 

貴方の環境設定は本当に合ってますか?

 

辛くないですか?

 

何かモヤモヤした違和感ありませんか?

 

お金とか何かのために自分を犠牲にしていませんか?

 

それがズレていたら、いつまで経っても豊かになれませんよ!

 

ワタクシはこの会社と出会った事で再生され、環境設定はバッチリです。

 

だから、病気しないという、根拠なき確信があります。

 

 

 

野球選手だって、チーム変えた途端に大活躍するとかありますよね。

 

登校拒否の子が、別のコミュニティには足しげく通うとか。

 

逆に今まで心身ともに健康だったのに、異動先で病んじゃうとか。

 

ワタクシはこの会社に来たことで、完全復活できました。

 

 

 

似たような境遇の人をここで再生できたら嬉しいです。

 

 

 

 

繰り返します。

 

自分の環境設定をしっかりする。

 

瞑想、ヨガ、散歩… 等自分に合ったもので、日々心を整える。

 

すると、いろんなモノコトへの感謝の気持ちが自然と沸き上がってくる。

 

自分が思っている以上に不思議と身の回りの環境が整って、自ずと良くなっていくんです。

 

以上、しんらいライフサービス入社20年、前編に散々書きましたが、散々負け続けた「負け組」だから言える事です。

 

 

 

前後編、読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 
 

 

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