趣味を生き甲斐にする、ということ | クライミングパンツが買えない
椎間板ヘルニアの症状は相変わらず、10月になってもボルダリングするようにはまだまだならない。

発症した直後に比べればだいぶマシな状態にはなったけれど、激しい症状が治まってからは少し良くなったり少し悪くなったりの繰り返し。

最近の記事にあるように、渓流へ行ったり簡単な山登りへ行ったりすることはできる。この病気にしてはかなりマシな方なんだと思う。

ただ、地面への着地を伴うボルダリングは、ヘルニアが完治しないと以前のように本気で取り組むことができない。ごまかしながらジムで登ってみたけれど、低い位置から「降りた」だけでも翌日痛みが出るので今は完全にノークライミング。

僕の心は、リスクをとっても手術を受けようかどうか揺れている。

医者からは、ヘルニアの保存的治療(手術しないでヘルニアの縮小を待つ)でゆっくり良くなっているからもう暫く様子を見ましょうと言われている。自分でも随分とこの病気を調べたので、そうした方が良いのは理性的な僕が理解している。

そもそも、ボルダーはしばらく諦めて、リードに集中すればクライミング自体は続けられるし、そうすればいいのに。クライミングには色々あって、自分のクライミングの幅を広げる良い機会じゃないか。とも思う。

でも、本能的な僕は、そんな事知ったこっちゃない、ボルダリングがしたいんだと訴えかける。

ボルダリングに出会ってから6年間、1日たりともモチベーションが尽きることはなかった。それがどこから沸いてくるのか、何が僕をそれほどまでに突き動かすのかはわからない。リードを頑張ってみた時期もあったし、スプリンさんのお陰で外リードもそれなりの経験も積めた。でもやっぱり沸いて尽きないモチベーションは生まれなかった。

ただ間違いないのは、ボルダリングが僕にとっての生き甲斐になっていて、それを失った今の僕は脱け殻だと言うこと。

いつか、年齢や環境によってクライミングとの付き合い方が変化していくのだろうとは考えていた。今のように、日々ボルダージムに通ってトレーニングを積み、週末岩場へ出掛けるような日々から。それが今なのだろうか…? いや、まだ早すぎる。




…別に、これが完治すればまた再開できるんだし、低侵襲な内視鏡での手術を受ければ数日で退院できて治るんだし。落ち着いて考えたら良いじゃんか、と思うけれど、そう言い聞かせて2ヶ月経ってもこんな考えをして堂々巡り。。。