部屋に戻ってから、どれくらい経ってからだったか。。
30分か、小一時間か…。
たぶん、30分ぐらい経ってから、
そろそろ戻って来ます、と看護師さんが言いに来て、
部屋にストレッチャーを入れる準備とかを始めたと思います。
で、
処置があるので、フロアロビーで待っててください、
と言われ。。
ロビーに向かう時に、丁度、
ピラフさんが、ストレッチャーで運ばれて来ました。
すれ違いざまに覗き込むと、
まだ朦朧としていて、
顔色がちょっと黄色い気がしました。
でも、言われた通りにロビーに行き…。
10分ぐらい経った頃でしょうか。
看護師さんが呼びに来てくれました。
『もう意識もハッキリされていて、会話も普通に出来ますよ～。
麻酔をしていたので、もしまたフワフワしたり寝てしまうようだったら、知らせて下さいね』
フワフワ…という言い回しじゃなかった気がしますが。。
頭がぼんやりして…的な意味のことでした。
まぁ、部屋に戻ったら、
既に目を閉じていたんですけどね
でも、すぐに目を開けて、私を見ると、
『…おつかれさん』
と言いました
逆だと思うけど…
『お疲れ様
』
『疲れたろ、悪かったな…』
開口一番、
待っていた私をねぎらってくれたのでした。
こういうとこ、
ホント敵わないな、と思います
まだかなり朦朧としているだろうに、
なんでそれが出るかな…。
ペアリングを返すと、
すぐに、大事そうにはめてくれました。
そこからしばらくは、
少し会話してはピラフさんが寝かかって、
ハッと起きてはまた会話して、やっぱり寝かかって…
ということが続きました。
寝たりしてしまうようなら…って言われたけど…
麻酔の後だし、寝てもいいと思うんだけど。。
ダメなのかな、コレ。。
息が止まったりしちゃう…
と、しばらく悩んでいましたが、
でもな…と様子を見続け。。
その間に、
手術が無事成功したことを始め、
家族説明で受けた説明を、ピラフさんに伝えました。
『メモも取らないで、よくそんな覚えてられるな…
』
『だって、私がちゃんと把握しておかないと、と思うからさ～。
わかるまで待って貰ったり、質問も沢山しちゃったよ』
『…悪かったな』
『何が
』
『余計なもん背負わせたな』
そりゃまぁ、本来は、
弟さんなりお母さんなりが受けるものだったわけですが…。
確かに責任は感じてたけど、
負担だったわけじゃないんですけどね。
むしろ、関われて嬉しかったんですが、
ピラフさんにとっては、申し訳ないことだったようです。
『余計なものじゃないし』
『よくわかんないし、つまんなかったろ』
『つまんなくないよ
大事なことだよ
』
『…ありがとな』
他にも色々と話した気がするんですが…
忘れてしまいました
勿論、
足の痛みとか、
気持ち悪さとか、
そんな話もしました。
気持ち悪くなる人もいると聴いていましたが、
ピラフさんは大丈夫でした。
管を通されたので、喉はだいぶ痛かったみたいですが
（水を摂っていいと言われる前に、自分で上半身を90度起こして、水をがぶがぶ飲んでいました
）
そうこうしていたら、
夜の担当の看護師さんが挨拶に来てくれたので、
ついでに訊いてみました。
『寝ちゃうようなら呼んで下さいって言われたんですが…
寝たらダメなものですか
』
『全然問題ないですよ～。
麻酔の後ですし、眠くなるのは普通ですよ～』
…ですよね
でもまぁ、確認して良かったです
これで一安心
ピラフさんも同様だったんだと思います。
そこから眠りに落ちる率が上がり…。
それを見ていた私も眠くなって来ました
なので、手を握りながら、
ベッドサイドで、手すりに頭をもたれかけて、
一緒に少し寝ることにしました。