琵琶湖環境科学研究センターの研究員のお二人にご協力いただき、アユの手作り産卵床とその他アユが産卵していそうな数か所の産卵調査を行いました。
結論から言いますと、
産卵確認はできませんでした(泣)。
せっかく、多くの方にご協力いただき、産卵床を手作りでつくったのに・・・。
残念です。
ごめんなさい。
皆さんにご協力いただいてつくった産卵床の砂利は、ご覧のように手ですくいあげるとアユの産卵に適していると思われる状態でサクサクしていました。川の中を歩いても柔らかさを足元から感じられました。
大成功でした。
ありがとうございます。
でも(泣)、
今秋はまとまった雨がほとんど降らず、増水時にしか流れない構造の大宮川放水路からの水不足と毎年何回か来る台風が来なかったことによる川の中のかく乱不足などで、水草が砂利に癒着してしまいアユが産卵を好まない状態になってしまったと思われます。
琵琶湖の水位もマイナス30cm~40cm超だったこともあり、新大宮川の河口が干上がり、川の水不足や急な増水が原因で琵琶湖に一旦逃げたアユが、そのあと遡上できず、夏までは、例年になく多くいたアユが、産卵期にいつもより少なくなっていたように思います(泣)。
さらに、今思えば、産卵調査をするタイミングも逸したかもしれません。
9月末から10月初めの頃のアユの様子を写した動画を見ますと、アユたちが婚姻色であったり、産卵後かで弱っていたように見えます。
残念ながら写真を撮りそこなったのですが、その頃、産卵後に死んでしまったかと思われるアユの死骸が数匹見られました。
その頃産卵していたとすると10日から2週間くらいで孵化するようですので、10月15日の調査だとすでに孵化して卵がなくなっていることもあり得ます。
実は、先週10月8日木曜日に産卵調査を予定していたのですが、その日から雨が続き、増水したので実施できませんでした。そのときに、調査ができていれば報告内容が違ったかもしれません。ただ、その日のあとの雨でしばらく川は増水していましたので産卵していたとしてもほとんど琵琶湖に流されたかもしれませんが。。。
「かもかも」ばかりで悲しいです。
とにかく、新大宮川のどこかで、アユが産卵に無事成功し、孵化し、琵琶湖に到達し、稚魚たちが成長してくれていることを祈ります。
それにしても、自然は手強いです。
手強いですが、来年、さらに工夫して、変化の激しい自然に柔軟に対応し、アユの産卵を確認したいと思います。
負けませんよ!
あきらめませんよ!
皆さま、益々のご協力をお願いします!