大魔女印ドロドロジャム | 良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

いつのまにか「老いらくの記」という言葉が似合う、それなりの歳になってしまいました。
精一杯生きてきた事を何かに残したい、足跡を何かの形で残したいと思っています。

 毎年季節ごとにジャムを作っている。1月のデコポンから始まり、イチゴ、イチジク、ヤマモモ、ブルーベリー、リンゴと続く。ここ数年は二人の孫(小5と小3の女の子)が喜ぶ?ように専用のラベルを作って貼っている。ブランド名は「大魔女印(おおまじょじるし)」。製品名は「ドロドロ〇〇ジャム」(〇〇に果物名が入る)。作っている会社は「ジャム爺さん本舗」。美味しくするための秘密の添加物もラベルにはちゃんと書いてある。カッパの鼻くそ、とかげの心臓、セミの抜け殻(粉末)、みみずくの足の爪・・・など。
 ただ最近、上のお姉ちゃんは多少大人になったのか喜ばなくなった。またじいじが下品な事やってる・・・と。
 こういったジャムをたくさん作って配るので、大魔女印ジャムが友人宅・知人宅に出回る事になる。
 この大魔女印・・・みなさんはどんなイメージを持たれるのだろうか。この大魔女というブランド、孫たちを小さな魔女に見立ててビデオ(熊本での夏休み)を撮ったことに始まる。ビデオのしめくくり、実はバアバは大魔女だったとした。そこから大魔女印が生まれたのだが。
 ある知人ご夫妻のご主人の方、私の家内「大魔女」に、怖い鬼嫁・・・そんなイメージを持たれているらしい。会話の端々にその想いが現れる。私の事を思いやってか、年2回は「うるさい。だまっとけ・・・」と奥さんに言っていいと私に教えてくれた。ただ面と向かってなかなかそんなこと言えない。目をそらして言おうものなら「こっち向いて言ってごらん」と返ってくる。ちゃんと相手の目を見て言えるようにと、天草の誰もいない山に練習しに行こうという事になっている。本当は私の家内、優しくてそんなことを言う必要ないのだけれど・・・。こう書くと、「鬼嫁に書かされている・・・」とそのご主人、きっと思うだろう。