夏もの その4(晩夏) | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

今年の夏、最後のコーデ紹介です。

 

薄紫の絹紅梅に、博多織の名古屋帯を結びました。

筑前織物(製造時タグは福絖織物)さんのとても端正な帯です。

写真では可愛い帯揚げが写ってますが、私は帯揚げがとっても苦手なので、結ぶと帯に沈んで殆んど帯揚げが見えなくなります…。

選ぶ時には一所懸命選ぶんですけどね。

樹脂製の小さな帯留めは、随分昔にリサイクルで見つけた古いものですが、きらきら過ぎず光を反射するので意外に優秀なこです。

 

 

こちらは黒地に茶の絣が入った綿薩摩です。

とても薄い生地なので、暑さの残る時期に重宝します。

帯は多ち花さんの生紬に橘や菊を書いたこの帯屋さんの定番柄です。

季節感を出そうと菊の帯留めをしたのですが、満員のバスの中でひっかけて壊してしまいました…。

綺麗な帯留めなので、修理してもらえるところがないか探しています。

珊瑚の簪で壊れてしまったのもあり、こういった和装のアクセサリーの修理先を探すのですが、なかなか見つからず。

1件東京方面であったので、そこに郵送で頼むか検討中です。

 

 

縞の久留米絣に、ミンサー織の名古屋帯です。

帯揚げはSeriaのストール。

帯留めは貝の箸置きに金具をつけたものです。

暑いけれどすでに9月も半ば…帯揚げや半衿はまだ夏物だけど、もう夏の薄物を着る時でもない…夏と秋の混在が見えるこの時期のコーデです。

 

 

予定が詰め詰めで余裕なく、この前来た久留米絣をまた別の帯に合わせて着たというコーデです。

帯はリサイクルの半幅帯で、今回使った側は花の柄がひと筋染めてありますが、この反対側はこれが三筋になっています。

龍郷柄モチーフの小さな帯留めを添えています。

汗をかく季節ですし、木綿はじゃぶじゃぶ洗える着物ですが、汗をよく乾かしておけば二、三回着ても大丈夫です。

帯を変えると印象も変わりますし。

 

 

こちらは別の、坂田織物の久留米絣です。

合わせたのは薄手の博多帯で、この記事の一番上のコーデと同じです。

薄手なので夏物と思っていたのですが、織元の方とお話する機会があり、見てもらうと年中使える帯なんだそうです。

冬だと寒々しいかもしれませんが、薄い帯なので楽なのは間違いないです。

この時から秋冬ものの帯揚げを使うようにしました。

トンボ玉の帯留めはどこかにひっかけて壊す心配があまりないので安心です。

菊の帯留めを壊して以来、なんとなく予備の帯留めをバッグに潜ませて出掛けたりしています。

 

 

赤い縞の阿波しじらに、アステカ文明っぽい柄の博多織半幅帯を合わせました。

ずっと前にきものカーニバルに出ていたベリー工房で買った帯留めを載せています。

暑い、暑いと言いながら、いつまで阿波しじらを着てもいいのかと不安になり始めていた9月の下旬のコーデです。

きものカーニバル、懐かしい。

 

 

坂田織物の久留米絣、再びです。

帯は、単衣時期によく占める間道の八寸名古屋帯です。

丸組の帯〆を結んでいます。

帯留めで遊ぶことが多いのですが、帯〆も結構沢山持ってます。

 

 

黄緑色の琉球壁上布(夏琉球)です。

透け感があまりないので、今の時期でもまだ行けるだろうと選びました。

帯はミミズクヤさんのオリジナル半幅帯です。

ハリネズミが可愛い…。

琉球ガラスの帯留めを添えました。

 

 

暑くて長い夏のコーデも大体ここまでで終了です。

次は10月、秋単衣が始まります。

暦本来であれば袷になるんですが、大阪はまだ連日最高気温が30度近い状況なので、無理に袷を着て体と着物をいじめることはないかなと思っています。

また、昨年も似たような暑さでいきなり夏から秋を飛び越して冬になったような感じだったので、今年は暦は無視してゆっくり自分なりの秋と秋コーデを楽しむ時間を作ります。

 

この夏の間はいろいろと重なって、春までの着物をいつもより沢山洗ってもらえました。

また、ダメだと思いつつメルカリで着物を買ってしまったりしたこともあり、着物が出たり入ったりして、結果的に枚数は着実に増え…着物の収納が限界点を突破してしまってます。

来たる秋冬袷の衣替えの際に私は何をどうすればいいのか。

今はその問題に対峙する準備ができてません。

(問題の先延ばし中)