春のコーディネート(2021) | 風が吹く日も、雨の日も

風が吹く日も、雨の日も

着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

着物を着始めて、そろそろ10年になります。
40を回ってから着付けを習いにいき、ずぶずぶと着物沼にはまっていく過程で、年代的にどうしようもなく嬉しくない成長を遂げてしまいました。
なので、この10年は合わなくなる洋服を前に悩みまくった10年でもありました。
しかし、着物って凄いですね。
少々でない体形変化にここまで対応するなんて!
そもそも、着始めの頃の寸法が正しかったのかと怪しんでいるのですが、今の自分が着れるか着れないかが重要です。
着れたら、いいんです。
 
マイサイズの誂えから、全然そうでないリサイクルまで、なんでも好きな着物なら着ていたのですが、この頃はちょっと変わってきました。
体形の変化のせいもあるかと思いますが、寸法が合わない着物を着ていると落ち着かない昨今です。
特に、座っている時に裾が開きやすくなるのには困りますよね…。
友達とごはんに行ってる時など、他の人の目が妙に気になるようになってきました。
呉服屋さんには、合わない着物を着ていると割とはっきりと「合ってないですか?」なんて言われるので、そこで誂えた寸法の合うものしか着ていかなくなりました。(帯は除く)
実は裄より身幅の方が大事かと思ったりします。中高年あるあるかもしれない。
 
先日、ひとりで映画を見にいくという珍しい機会がありました。
ひとりだし、知り合いには誰にも会わないし、呉服屋さんにも行かない。
サイズ合ってない着物を着ていても、きっと誰にも指摘されない!
ということで、小さいリサイクルをコーディネートして出掛けてきました。
 
最近提げ札なるものを用意して、たとう紙に入れてない着物はその寸法を書いて安全ピンでつけておくようにしています。
いっぺんに全部やるのは大変なので、着る前後に測るようにしています。
後、センチで測るか尺で測るかなんですが、どっちかをやるとそうでない方では考えられなくなる可能性が高いので、現代生活の利便性をとってセンチメートル法で測るようにしています。
 
 
かわいらしい染め紬と半幅帯をコーディネートしました。
 

 

外に出る時は、羽織をオン。

 

 

足元は、昔し300円で買ったぐるぐる模様の可愛いなんちゃって草履です。

 

 

しかしこの草履、古くなっていてもうダメだったようで…最寄り駅から電車に乗って降りた途端に、右の方の底がぱかっと取れてしまいました。

物凄く焦って靴の修理屋さんに駆け込み、両面テープでとめてもらってなんとかやり過ごしました…。

すぐ取れると思われる反対側も外して同じように両面テープでとめて、映画を見て、寄り道せずにすぐ帰宅です。

なんちゃってでもそうでなくても、履物の古いものには要注意ですね。

 

ついでに最近のコーディネートをまとめてご紹介。

大島に松煙染めの薔薇の名古屋帯。

 

 

飛び柄の石毛結城紬に、ロートン織の八寸名古屋帯のコーディネート。

帯留めは豆腐田楽です。

 

 

化繊の花織の着物に、丸とか四角とかの柄の名古屋帯ですが、帯は古いリサイクルで作り帯にしてあります。マジックテープがついていて、巻いてペタッとするだけ。

 

 

更紗紋の小紋に、西陣織の洒落袋帯です。

珍しくやわらかもの。

 

 

気まぐれ気晴らしの着物出勤で、リサイクルの大島に半幅帯です。

中はうそつき襦袢。

 

 

藍の久留米絣に、木綿の千鳥の九寸名古屋帯。

三月に入ったので桜の帯留めを合わせています。

 

 

3月は週一どころか週二くらい着物を着ていて、忙しかったです。

楽しいのでいいんですけど。

春っぽくなってお天気が不安定なのが難しいところですが、木綿・化繊・雨コートを使ってなんとかしていきます。

大雨でも着物。

そんな心意気で引き続きがんばります。