ドキュメンタリー映画「カンボジアの染織物」の上映会 | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

日本人の友禅職人で、カンボジアに渡り現地の絹織物の技術を復興した人がいます。
森本喜久雄という人です。
昨年は情熱大陸に出ましたし、本も出ているので、知っている人は知っている有名な方でした。
私はたまたまFacebookで染織関係の人の投稿を読んでいる間に森本さんと友達になる機会があり、その頃から森本さんの活動を追いかけていました。
つながりができた時すでに森本さんは病重く、昨年ついに亡くなられました。
 
これもFacebookで知ったのですが、森本さんが亡くなる直前に撮影されたドキュメンタリー映画の上映会が大阪であると知り、行ってきました。
 
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場所はビジネス街の中に埋もれそうな料理店で、アジアンテイストが漂っていました。
ワンドリンク付きということで、寒くてワインやめてホットチャイをいただきました。
すごく甘くて、晩御飯食べてない身にはありがたかったです。
 
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上映後は監督の方のお話があり、森本さんのところのスタッフさんもおられ、またびっくりしたことに若き日の森本さんと京都で一緒に働いていた方も来られていました。
森本さんが作った村で織られた布の展示販売もあり、素朴な手触りを初めて知る機会にもなりました。

日本のたくさんの技術も失われようとしている今、森本さんがされたことは本当に奇跡だと思います。
政治的なこともあり、過酷な環境で永久に失われても不思議はなかった染織の技術で作られた布がそこにあり、触れることができました。
 
森本さんが取り戻した布が、どうか途絶えませんように。