辻が花文の付け下げに、松皮菱文の袋帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 キモノトリエンナーレに参加した時のコーディネートです。
 お正月だしパーティだしということで、付け下げを選びました。
 礼装用の着物としては、振袖と訪問着と付け下げと喪服(夏・冬)を各一着ずつしか持っていません。
 持っていてもなかなか着る機会がないので、特に礼装をする必要がある場ではなかったのですが、虫干しを兼ねて着ることにしたのでした。
 訪問着もこの後の新年会で袖を通しました。
 最低年に一回ぐらいは着ておくといいかなと思っています。胴裏の黄ばみなどもその時に見つけることができますので。

 昨年礼装した時に使った袋帯とは違う帯にしようと思い、この松皮菱のものを選びました。
 ちなみに、礼装用の袋帯は三本持っています。
 どうも親戚に借りっぱなしになってるみたいな成人式の振袖に合わせたものと、母が自分用に仕立てて私に貸してくれたもの、そして今回使うリサイクルのものです。
 百貨店のリサイクル着物市で戴いたもので、銀が多くて上品な感じが気に入っています。入手時はまだ着付けを習いに行っていまして、飾り結びの練習に活用しました。きれいですがとても柔らかいので、飾り結びをするのに持ってこいなのでした。
 帯揚げは上品な淡いピンクで、帯〆もピンク系の礼装用にしました。

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 本気の礼装ではないので、長襦袢は確か淡い藤色のものにしたのだと思います。
 母が遺していた刺繍の半衿をつけ、伊達衿もかけました。久しぶり。
 刺繍の半衿は初めて使ったのですが、着た時に刺繍の部分がよく見えるように、一度つけてから外してつけ直しをしました。慣れてないので難しい。

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 バッグは、古道具屋さんで買って集めているビーズバッグからひとつ選びました。
 やわらかものを着ている時は少ないので、その機会を逃さず持たなければ。

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 パーティの受付横で撮ってもらいました。
 他にお太鼓を正面から撮った写真もあったのですが、どう見てもお太鼓の上線が歪んでいて恥ずかしいので非公開です。

photo:05



 昨年礼装をした時には美容院で髪をセットしてもらい、着付けはお世話になっている呉服屋さんの担当の方にお願いしたのですが、今回は全部自分でやっています。
 予算をかけないでやりたかったのと、着るものが違うだけで着方は同じかな、と思ったのでそうしたのですが、帯が古いもののせいか短くて、きれいに結べませんでした。
 お太鼓を形にするのに返しが取れなくて、少しの返しを帯〆で必死にとめている感じです。
 崩れずに済んだのでいいのですが、やはり昔のものは短いのですね。
 昨年の帯は比較的最近仕立てたもののせいか、短いとは思わなかったはず・・・はず・・・(でも、記憶は定かではない)

 また、柄が微妙に斜めにつけてあるので、締めて見てみたらかなり曲がってるように見えます。
 飾り結びの練習の時は気づかなかったのですが、プレーンな二重太鼓だと柄が斜めになってるのがしっかり見えるせいで、着付けが変なのかな~と思ってしまうのでした。
 なんか不思議な帯だなぁ。

 礼装虫干しウィークで、この二日後の呉服屋さん主催の新年会では訪問着を同じ帯で着付けました。
 同じ帯で着物が変わるので、見比べて自分で面白がっています。
 
 ちなみに、これは付け下げと言われているのでそうなのかと思っていますが、訪問着だったらごめんなさい。
 その辺の見分けはあまりよく出来ていません。
 付け下げでも裾模様を絵羽にして染めてあるものがあるそうで・・・その辺の見分けは難しいです。