色大島に、お正月の帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 お正月の帯をどうしても見たいという友人がいたので、再びお正月の帯を出してきました。
 どうせ一月しか使えない帯なので、一月の間にしっかり働いてもらいましょう。
 前回と同じコーディネートではつまらないので、違う着物をと思い、色大島を選びました。

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 帯の柄の色をとって帯揚げは淡い玉子色で、帯締めは着物の色に合わせて落ち着いた赤にしました。
 羽織を着た状態での前姿です。
 羽織紐は、亡くなった祖母の箪笥の中に残っていた三本の中の一本。アンティークですね。
 羽織はウールと化繊の混紡で、これも色大島に見えるとよく言われます。反物のまま母の和箪笥に入っていたものを、丹後で和裁士をしている友人に見てもらい、羽尺とのことだったので長羽織に仕立ててもらいました。

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 大島の独特の光沢と着物の色が相まって、なんだか皮製品みたいなつやが出てますね。
 帯を考えれば凄く粋で現代的に着れそう。
 でも、そんなことしたら姉御っぽくなってたまらないので、多分しません…。
 この大島はリサイクルで、それも格安だったんだけど、誰がどんな風に思って仕立て、どういう経緯で安く売られるに至ったんだろう?
 うちで出来るだけ長く、大事にして、活躍してもらうつもりです。

photo:03



 お正月の帯、今年はこれにて終了でした。
 また来年のお正月にお目見えしますよー。