つい昨日のことですが、子供さんとした会話が心に残ったので書き留めておきます。
もうすぐ私の誕生日がきます。
私は今までの人生で常に自分で自分に誕生日プレゼントを用意してきてまして、彼氏や旦那様にプレゼントを戴くという経験がありません。
何故かと問われても困りますが、要するに恵まれなかったとしか言いようがありません・・・。
で、今年の自分の誕生日プレゼントをどうしようかとそろそろ考え始めていた訳ですが、まぁ結論としては「今年(以降)はなし」というのが当然のことのように思えました。
だって、子供さんのものを買うならいざ知らず、自分のものを買うのは贅沢というか無駄使いのように思えて、それはイコールしてはいけないことという流れになる訳です。
結論がすでに出ているのに、その後も悩んでいました。
もう自分の誕生日プレゼントがない、ということが、やはり悲しかったし淋しかったし辛かった。
あんまりいつまでも悩んでいるので、流石に自分が可哀想になってきました。
そこへ、ひと月以上に亘って左の首・肩・背中がひどく痛むという原因不明の体調不良になります。
毎日重たい通勤カバンを持つのは、マズいんじゃないかと考えました。
しかし、中身のリストラは以前に一度やっていて、もうあまり出すものもありません。
では、鞄か。
大好きな鞄屋さんに、物凄く軽い鞄が出ていたな・・・今それは販売してるんだろうか。
サイトを覗くと三色あるうちの一色だけ在庫が残って販売されていました。
それを見てから更に三日程悩んだ末に、私はその鞄を、自分の誕生日プレゼントとして注文することを決意しました。
少しの罪悪感が伴いましたが、自分にしてやれたことが嬉しくてほっとしたのが正直なところです。
軽い鞄を使って、体調に少しでもプラスの効果があれば一石二鳥です。
そして昨日、子供さんに「実はね」と話しを切り出しました。
まず、ずっと毎年自分で自分の誕生日プレゼントを買っていたけど、今年はそれをやめようかと思っていたことを言いました。
すると、子供さんは驚いた顔をして「なんで?」と言いました。
「だって、そんなんにお金使ったらあかんと思って。」
というと、
「ええやん!それは使ったらええやん!」
と言うのです。
で、実は考えを変えて軽い鞄を注文したんだよ、というと子供さんはにっこり笑いました。
「それでええんちゃう?」
というのが、子供さんの答えでした。
なんというか、私はすでに子供さんからの今年の誕生日プレゼントを戴いたような気分になりました。
子供さんがいてくれて、私はしあわせです。