商品開発日記を綴ります。 | 植物セルフケアのご案内

植物セルフケアのご案内

欧州のエビデンスあるフィトテラピー、漢方、日本の民間療法などを統合し、日々楽しく取り入れられるケア法をご紹介。乳児湿疹やスキンケアについても取り上げます。

 

 

2021年3月までに、2021年3月までに、「国産薬用植物をキー成分としたスキンケア」をリリースすべく製造会社さんとのやりとりがはじまっています。

 

どんな背景で
どんな製品を作ろうとしていて
どのようにみなさまに役立てもらいたいか

 

を知っていただくため、折に触れて商品開発日記を書いていこうと思います。

 

モノづくりをしよう決めた理由

私が実現したい世界像vol.3 でも書いたとおり、私がやりたいことは下記2つ。

 

●薬用植物で心身をケアする術を伝え、実践する人を増やす
●効能が高いのに注目されていない「国産薬用植物」に光を充て、産地と植物を使いたい人をつなぐ

 

結果、自然治癒力を生かし、すこやかに、自由に生きる人が増えるといいなと思っています。

そのために、まずは植物療法の講座を行なってきました。

 

 

 

 

 

でも、受講者のみなさんから「このおみやげ(講座ではオリジナルブレンドハーブを持ち帰ってもらいます)がなくなったらどこで買えばいいですか?」という質問がたくさん。

 

オーガニック認証の西洋メディカルハーブは比較的簡単に手に入りますが、鮮度があまりということもある。

 

漢方茶に限ってはそもそもオーガニック認証もなく、買う単位が500gとなったり、本当に使いづらい。

 

普段づかいできて、東西のあらゆる薬用植物から厳選し、ブレンドの効能も考え尽くされ、おいしくもある。なおかつ、作り手の顔も見える「症状別のブレンド薬草茶」を作りたいと思いました。

 

一方、スキンケア。こちらは作る気はなかったのです。というのは、すごく添加物に厳しいオーガニックコスメメーカーで働いていたので、それを超えるものが考えられなかった。

 

さらに、肌は吸収器官でなく、排出器官。

 

飲んだり食べたりすることに効果は感じていたけれど、「肌に効果が出る」とは思っていませんでした。

転機となったのは私が実現したい世界像vol.3 でも書いたとおり、ビワの葉です。とにかく鎮静力がすごかった。

 

 

このビワの葉の出会いをきっかけに、娘はアトピーから脱出する速度が早まりました。

 

ビワの葉は肌に悩んでいる方を救うと思い、1年かけて一体どんな組み合わせであれば効果的なのか、周りの方に実験させてもらいながら改良を重ね、大方の処方が決定。

 

さらには、この鎮静力は湿疹だけでなく、日焼けやシミの予防、吹き出物といった大人の肌にも効果的なため、大人女性向けの一品も作り上げる予定です。

 

日本が誇る伝統的薬用植物をメインにした「鎮静特化」のスキンケア。

肌に負担になる成分は排除。スキンケアを通して産地の土地のエネルギーを感じていけるようなものにしたい。

 

処方は決まったが、すぐに次の壁

あとは製造レベルに落とし込むだけだからすぐできろうと思っていましたが、そんなに甘くなかった。。。

 

ひとつは「納得いく原料の確保」の問題です。

 

手作りしていた時と違って、原料はある程度の安定供給が求められます。その上で、無農薬・有機栽培は外せないし、国産を優先させたい。

 

でも、例えば今直面しているのがミツロウ問題。ほとんど国産の養蜂場は抗菌剤を使っおり、残留リスクが発生します。ほんの一例ですが、こうした問題がスキンケアに使いたい原料ひとつひとつに出てくるんです。

 

こっちをとれば、あっちを諦めなければならない。完全無欠の選択肢を採用すれば、コストが跳ね上がり、普段使いできる金額にならない。 

 

通常であれば、原料は製造会社の持っている原料に委ねていたり、もしくは、地方の特産となる植物ひとつのみキー成分とし、それだけ「顔が見える」というものにしたり。 

 

それであれば原料確保の問題には直面しません。 

 

でも私は植物の薬理作用をブレンドすることで最大限に活かしたいし、トレーサビリティも重視したい。

 

全ては無理かもしれないけれども、川下から川上まで原料をさかのぼっていって、ここまで見れたら安心という納得のいくところまではいきたい。 原料発掘にはなかなか時間がとられそうです。

 

もし、原料に納得できなかったら処方自体を変えなくてはいけない可能性も出てきます。

 

オーガニックとは?サスティナビリティとは?

 

開発を通してそんなことを考えさせられそうです。

 

 一進一退になりそうな商品開発ですが、ぜひ応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。