Vyosルータを構築してみた。
はじめにVyosを使って遊んでみたのですが、わかったこととしてはVyosが誕生する前にVyattaというソフトウェアがあったのですがどうやら、企業買収によって名前が変わったようです。以前、ソフトウェア開発会社へ出向きVyattaのオプション機能の追加をPerlで書いた覚えがあります。なつかしぃと思いつつも、ブログネタとして簡単な設定を纏めたので手順を記載したいと思います。今回以下の環境を構築してみようと思います。簡単に言うと、Vyosを跨いでWin10同士がPing疎通できる事を確認します。OSダウンロード以下のサイトからISOイメージファイルをダウンロードします。VyOSダウンロード最新版を選択VyOS 推奨スペック メモリ:512MB HDD:2G仮想マシン用意仮想マシンは以下の通りのスペックを用意しました。2つあるNICの内1つを別の標準スイッチに割り当ててます。(以下の標準スイッチを192.168.1.0/24用に使用します。)インストール作業1.ダウンロードしたISOファイルをマウントさせ仮想マシンを起動します。2.ログインアカウント vyos/vyos3.ログイン後、インストール インストール方法には2種類ある。 システムインストールとイメージインストール 違い システムインストールは、選択したストレージへVyosをインストール イメージインストールは、複数のOSイメージを同一システム上にインストールが可能 つまり、起動時にOS選択する事で、新バージョンに切り替えられたり、ロールバックできる。 Vyos推奨は、イメージインストールの様だ。 今回は、推奨である、イメージインストールを行います。 $ install image 以下の通り問われます。 続けますか? Would you like to continue? (Yes/No) [Yes]: Enterキー押下 パーティションはどうする? Partition (Auto/Parted/Skip) [Auto]: Enterキー押下 インストール先のデバイスは? Install the image on? [sda]: Enterキー押下 続けますか? Continue? (Yes/No) [No]: Yes rootパーティションをどのくらいの大きさで作成しますか? How big of a root partition should I create? (2000MB - 8589MB) [8589]MB: Enterキー押下 このイメージの名前は何にしますか? What would you like to name this image? [1.4-rolling-202103061006]: Enterキー押下 sdaにコピーしますか? Which one should I copy to sda? [/config/config.boot]: Enterキー押下 vyosのパスワードを入力してください。 Enter password for user 'vyos': パスワード入力 もう一度、vyosのパスワードを入力してください。 Retype password for user 'vyos': パスワード入力 GRUBはどのドライブパーティションにしますか? Which drive should GRUB modify the boot partition on? [sda]:4.OSの再起動を実施 $ reboot リブートを進めますか? Proceed with reboot? (Yes/No) [No] Yes操作の特徴 ・Linuxみたいに、コマンドのタブ補完が可能 ・コマンドライン/インタフェースは、操作モードと設定モードがある。 操作モードは、参照がメイン (CISCOで言えば、show系) 設定モードは、設定がメイン (CISCOで言えば、configure) ・パラメータや候補は?を押下する事で使用可能なコマンドなど表示される。 ※コマンドは全然違いますが、CISCOとほぼ同じ。設定変更 1.ホスト名変更 $ configure # set system host-name vyos-1 2.IPアドレス付与とSSHポート開放 # set interface ethernet eth0 address 192.168.0.254/24 # set interface ethernet eth1 address 192.168.1.254/24 # set service ssh port 22 3.設定を反映、そして、保存 # commit # save 4.設定確認 # exit $ show configure 5.クライアント端末からコマンドプロンプトを開き > ping 192.168.0.254 6. TeraTermを開き192.168.0.254にSSH接続を行う。 7.インタフェース一覧表示 $ show interface Codes: S - State, L - Link, u - Up, D - Down, A - Admin Down Interface IP Address S/L Description --------- ---------- --- ----------- eth0 192.168.0.254/24 u/u eth1 192.168.1.254/24 u/u lo 127.0.0.1/8 u/u ::1/128 8.ルーティングテーブル確認 $ show ip route Codes: K - kernel route, C - connected, S - static, R - RIP, O - OSPF, I - IS-IS, B - BGP, E - EIGRP, N - NHRP, T - Table, v - VNC, V - VNC-Direct, A - Babel, D - SHARP, F - PBR, f - OpenFabric, > - selected route, * - FIB route, q - queued, r - rejected, b - backup C>* 192.168.0.0/24 is directly connected, eth0, 00:18:04 C>* 192.168.1.0/24 is directly connected, eth1, 00:06:00 ※デフォルトゲートウェイがないですねぇ。。。 設定を入れていないので当たり前か。 9.デフォルトゲートウェイ設定 インターネットの出口が192.168.0.1なので外へ通信させる様に設定 $ configure # set protocols static route 0.0.0.0/0 next-hop 192.168.0.1 ※誤った設定を入れた場合、setをdeleteにする事で削除が可能 # delete protocol static route 0.0.0.0/0 next-hop 192.168.0.110.設定保存 # commit # save # exit 11.設定確認 $ show configure 動作確認1.各Win10端末のIPアドレスとGWのアドレスを変更します。 192.168.0.0/24セグメントのGWは、192.168.0.254 192.168.1.0/24セグメントのGWは、192.168.1.254 2.各端末でpingを実行すると疎通ができると思います。 192.168.0.0/24の端末から192.168.1.0/24の端末へpingを実行すると返ってきます。 今度は逆に192.168.1.0/24の端末から192.168..0/24の端末へpingを実行すると返ってきます。 ここまで読んでくださって有難う御座います。おつかれさまでした。