自然の神秘や大自然が我々人間にとっての真の教師なのではないかといった提言については以前話題にした.

 

 

 

また,大自然を徒に虐げる愚か者共の末路についても述べた.

 

 

我々は21世紀に至ってもなお,都会暮しを当然の如く受け入れているが,果たしてそういった態度は本当に正しいだろうか.今回は御神示を示しつつ人類がこの地球で天則に従って謙虚に過ごすにはどういった事が重要かについて考えてみる.

   御神示No.36 「自然調和への道」 取次の神より

 今日の地球人類は数々の誤りを侵し有るも,其の一つに,年々地球地上の自然の調和を乱し有ること宜しからざるなり.此の侭*1にては地球人類自らが破滅の深淵に落ちるなり.此の事,宇宙学にて神が態々申さずとも,地球人類自らが克く熟知為す事なり.熟知為すも現実には改善出来ざるなり.
 地球人類は其の個人も其の地域も其の国も夫々が眼前の欲望に駆られ,自らを生かす事耳*2に終始するが故に,地球全体が自然破壊を侵し有るも如何とも為し難きなり.是,一人一人の我欲強き故なるも,此の「我欲」の道理を理解出来ざるなり.故に自然破壊が改善出来ざるなり.
 地球人類は岩石を打ち砕き,其の中より金属を抽出し,各種の道具,機械を製造為し来たるなり.この行為は,其れが岩石の侭であるよりは其の抽出為したる金属の属性を活かし,道具,機械というより高きものに奉仕し得る形態にまで高めたる働きにして良き行為なり.
 亦,雑木林を切り開きて植林し,或いは荒野を拓きて五穀や野菜栽培の為の耕地と為し,或いは穀物,野菜,果実等の品種向上の為の改良を加えるは良き行為なり.
 亦,人類は野菜,果実を食するは,其の野菜,果実が単なる植物であるよりは,人類というより高き存在を生かす形態に迄,その細胞の有するエネルギーを昇華為したる働きにして,是等皆良き行為なり.
 是くの如く宇宙の法則は,其れがより高次なものに改良転換され,生命進化に寄与するよう図らわれるなり.然れど地球人類が今日,自らの生命進化に寄与為さざる,一部の者達耳の単なる趣味嗜好や,大衆の妄りなる消費の為に動植物の棲息茂暢分野を侵害するは,地球の生態系全体の調和を欠かせ,人類自らの生存を脅かす知性無き行為にして,自らを破滅に追い込まんと為す行為なり.
 今日,地球人類は動物を殺生して食料や毛皮と為すは大罪なり.また妄りなる消費や娯楽の為に広範なる森林を伐採為しつつ有るも,是等何れも人類の生命進歩に寄与しては居らぬなり.人類の生命進化に寄与せず唯趣味や消費の為に大神様の自然調和のお図らいに逆らう自らの罪を覚り,早急に是を善処せざるべからず.と申しても仲々実行出来ざるなり.実行出来ざるは我慾強き故なり.我欲強きが故に仮令*3事の善悪を理解出来ても実行出来ざるなり.
 今日,地球地上各地には風水害,地震,気象異変,砂漠化等,人間が直接起こす闘争,戦争とは異なった種類の災害が頻発しつつ有るも,此等が何故起こるかを知らず,唯々眼前の欲望を満たす事耳に奔走するなり.是くの如き状態を続ける限り地球人類は亡びねばならぬなり.
 是等の事態を根本的に救い,自然調和の道に入るには,唯々「洗心」せよと申すなり.克く洗心し我と欲を捨ててこそ自然と調和する道は開けるなり.地球人類が洗心する者多くなれば,徐々に神と波長の合う高級なる人間増え,軈ては大勢の者達の心に大調和起こり,善を進めんと為す者達力を合わせ,全ては明るく聞かれる様なるなりと申すなり.故に「洗心第一」と申すなり.
  昭和61年5月9日未明   神 示


*1 まま
*2 のみ
*3 たとえ

<解説> (Shinmoedake2011による)
(今回は多少平易な文章なので一文ずつの解説はしない.)
・我欲が捨て切れないと,自然を破壊する行為に繋がってしまう.
・岩石から金属の成分を抽出して道具や機械を作る行為は悪くはない.また,人間は野菜果物を食するのはとてもよい.
・ただ,植物を食するのはいいのだが,動物を食する,或いは,毛皮にするのは虐待に繋がり,大犯罪である.そうすると必然的に大自然を壊すことに繋がる.
・天変地異や砂漠化の最も重要な原因は人間一人一人の心の奥底にある「我欲」である.
・自然調和の為には,愚かな汚らわしい政治家に頼るのではなく,先ず,一人一人が自分の心に調和を齎し,我欲を捨て去らねばならない.

 現在,我々人間は夫々ある種の大きな組織に所属しており,その組織が自然の仕組みに適わぬ方向に進んでいることに殆ど気付いていない.往々にして大衆というものは煽動される.一人一人がその組織から独立して自然の仕組みと我々自分の毎日の行いがちゃんと調和しているかどうかを冷静に判断してみなければならない.そうすると,自ずと,大都会に住んで肉食をして過ごし,仕事の為のコンクリートジャングルに満員電車に揺られて飛び込んで行って,自然の為にならない人間の欲を満足するだけのお仕事に時間を費やし,毎週末ゴルフをして自然破壊をし捲るという生活を見直さねばならない.
 現在,コロナワクチンによる死者が増えているということが実しやかに囁かれているが,或いは,人間が上記のように自然を平気で破壊する生活習慣を何としても維持しようと我欲をふんだんに出し捲る所為で,天則によってある種の力が働き,ワクチンによるターボ癌という「罰」があたっている最中なのではないか?なので,ワクチン死が今後増えて来るのもある種の自然の摂理であると私は考えている.
 なお,肉食の非についてはこれまで何度も話題にした.相も変わらず,先週末のクリスマスパーティでチキンに頬張るバカ連中が日本中に一体何千万人いただろうか.何れ,そういうふうにいつまで経っても気付かない連中には自然調和の為の「罰」が確実に当たるだろう.

 

 

 

引用
城戸 縁信:自然調和への道,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.164,(1986).