地球人類がたった200年程度で築いて来たこの文明社会において,極度にその仕組みが複雑化し,自らの首を絞めるような愚かな行動が各所で為されている.憲法や法律で決まりを作れば,社会が上手く行くという安易な考え方で以て政治が執行されているが,そのようなことで理想的な社会が実現達成出来る筈がない.私はこの点については十分若い時から感じて来た.この社会をより住み易い理想的な仕組みや明るい雰囲気に変えて行かねばならない.今回は理想社会構築実現に向けた大変重要な御言葉を御神示から選んで示す.では,共に学んでみよう.
真理は単純明快なり 取次の神より
無限に広がる大宇宙は,一なる大神様より発せられたる法則にて支持され有り.生命進化の法則も此の内に有り.人類は生命進化の法則を知り,自他共に生命進化に寄与せざるべからず.地球人類は,真理とは高邁にして複雑なるものなりと思う者達殆どなるが,真理は理念をもって理解為すならば極めて単純明快なるものなるを知るべし.
生命はその発達段階に於て受ける諸体験は,夫れ自体が宇宙と己との関係を法則的に捉える活動に外ならず,其の体験を通じて創造主の御意図を悟らねばならぬなり.万物は相互関係に拠りて進展為すなり.不良星界人類の持つ宜しからぬ欲望は差別,好き嫌い,闘争,分裂等となりて万物の相互関係の理解を妨げ,宇宙の法則に背反する行為となり,生命進化に逆行する結果となるなり.
例えば地球上に於ける諸学問は,分轄してはならぬものを分割し,更に細分化為し枝葉末節の記憶耳*1に執れねばならぬ様仕組みあるが故に,是を多く身に付けるに従い全体を把握して理解する能力を失い,万物の相互関係を理解出来ざる様なるなり.斯く,相互関係を理解出来ざる低級なる頭脳にて政治や経済に携わるが故に,多くの諸制度を設けて益々社会を複雑化し,益々分裂的となりて収拾のつかざる状態となるなり.
地球地上各国に於ては,其の国の秩序を守る目的と為し憲法を制定し法律を設定為し,諸制度を設けてこれに対処するも,国民の欲望の増大と社会の複雑化に対処仕切れず年々新しい法律を設定為して益々社会の複雑化を生ぜしむるなり.即ち其の法律に拠りて何事も解決出来ざる証拠にて低級なり.
自由主義列国の憲法は,個人優先か社会優先かの狭間*2にて常に争いの絶え間なく,社会主義列国の憲法は,社会優先の為に個人の自由を圧迫して返って犯罪の増大を生ぜしむる等,何れも真理に逆行するものなるが故に混乱が増大するなり.
地球人類が宇宙の法則を守らずして,如何に頭脳を集めて鳩首*3為しても幸福なる社会を築く事不可能なり.否,益々破滅に向う耳なり.此の事克く克く*4申し置くなり.
宇宙間の優良星界に於ては,一人一人が真理に生きるが故に何れの星にも憲法,法律等の類は一切存在せざるなり.極めて単純なる社会なり.真理は単純明快なるが故なり.優良星界には人間の自由意志や行動を制限する如何なるものも存在せざるなり.彼等一人一人が宇宙創造神の御意図を克く知るが故に,相互に奉仕の生活を行い,其の社会に貢献し,奉仕と貢献の中に無限の喜びを発見して暮すなり.
彼等は「我欲」一切無きが故に創造者よりの御光と御力を載きて*英智漲るが故に,宇宙の法則を克く理解して生くるなり.故に至上の幸福なり.
真理は単純にして明快なり
汝等宇宙の法則を学ぶべし
汝等宇宙の法則を守るべし
汝等生命の進化に寄与為すべし
汝等創造主の御意図を悟るべし
汝等創造者よりの御光と御力を受くるべし
昭和60年6月15日未明 神 示
*1 のみ
*2 はざま
*3 きゅうしゅ 意味:顔を集めて談合すること
*4 よくよく
*5 いただきて
<解説> (Shinmoedake2011による)
・地球人類は宇宙の真の仕組みに気付き,生命進化の法則を知り,自他共に生命進化に寄与しなければならない.
・優良星界人類は地球人類とは違い全員超能力を身に付けているので,宇宙の中心に御座す宇宙創造の大神様と瞬時に通信できる.そうすると,大神様の意図するところが忽ち理解できる.なので,地球人類のように我欲を出して無駄なことをする必要がないのである.
日本の科学技術発展の為として,もう何十年も前から日本学術振興会の科学研究費補助金制度がある.その審査区分を見れば実に多くの分野に細分化され,それらが孤立して互いに関連せず如何なる研究成果が齎されるか知れたものであろう.この話題については以前述べた.
将に,今回の御神示で神に指摘されたことを未だに反省もせず,科学研究者と自称する愚かな人々がこの稚拙な仕組みを継続させている.研究実績として然程誰も読まない論文を必死になって執筆し,極狭い視野でしか物事を捉えられない個別の学会に所属して地位を得て偉くなり,オカネに群がっているのである.
「宇宙の真理とは?」などと問うことは,その細分化された個別の科学コミュニティーではとても恥ずかしくて出来ない.そこまで,地球の文明社会は物事の本質を大きな視点で捉えようとする真の科学的行為を研究者同士で互いに蔑んでいる.誠に残念でならない.そして,そういった実に視野の狭い科学研究者の背後にはいつもの邪神・邪霊が控えていて操作誘導し,おかしな仕組みを維持しつつ,手を叩いて喜びせせら笑っているのである.いい加減,世の大学教授など指導者先生は本質とは何かについてもっと深くお勉強して,この社会の仕組みのお粗末さに早く気付いたらどうか.
但し,日本サイ科学会のみは神が認める「サイ科学」の学会なので宜しい.唯,現在のサイ科学会にはおかしな連中が潜り込み,あらぬ方向に進めようと企てている.会員はサイ科学会創設者関英男先生の研究にもう一度立ち還るべきである.
引用=城戸 縁信:真理は単純明快なり,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.153,(1985).