以前,真の宇宙の歴史について話題にした.名著「波動の法則Ⅱ 真 宇宙の歴史」足立 育朗 著によると,この宇宙は10の33乗年以上前から形成され始めたとされている.10の33乗年とは1000億年の1000億倍のさらに1000億倍である.

 


そこでは途方もないスケールで宇宙の歴史が述べられている.真の宇宙の歴史については,この他にも幾つか注目すべき記録がある.その中で,今回は月刊誌「宇宙の理」の御神示「島宇宙の形成」を読んで,初期の宇宙や銀河系が如何なる過程で形成されたかを学んでみよう.

  御神示「島宇宙の形成」 取次の神より

 限り無き発展を遂げつつ有る大宇宙に浮かぶ三次元なる島宇宙は,今将に誕生為しつつあるものもあり亦解体と観ゆるもの有るも,是等悉く大いなる発展の一駒にして本質的な後退は無きなり.幾千億の星からなる島宇宙も,其の島宇宙を構成為す多くの系も,其れ自体生成発展,衰退為して軈て再び形成過程となりて波動的循環を繰返すものにして,何れの時点より出発点なるかの判断為し難きものなれど,島宇宙形成の様相を理念として語らんに次の如きものなり.
 初発に宇宙創造の大神様其の首座に座し給いて暫時瞑目さる.稍有りて彼方を見詰められ其処に広大なる無空間を御想念為し給えり.次に其の無空間に無数の星から成る島宇宙を形成為す様御想念され,是に諸々の法則を施し給えり.して自らの御想念が即実存となるべく,無限の波動として其の無空間に遍満し,軈て其の無限の波動が其の施し給えし法則の如く時間・空間の三次元形式を通じ次なる如く展開されて物質化為したるものなり.
 即ち大神様の御想念されたる其処に,広大なる無空間生じ,軈て其の広大なる無空間の至る処に極微なる電子の如き渦巻生じ,更に其の御想念の展開されし如く渦巻集まりて一個一個から成る原子を構成し,其の原子無数に在りて其の無空間を遍満せり.軈て其の無空間の原子が,其の無空間の中心を軸として其の御想念の如く一大回転を為し,次に其の無数の原子から成る一大回転が一大渦巻と化し,軈て其の一大渦巻の中の至る処に中渦巻,小渦巻発生し,其の渦巻を続けながら一大渦巻中に群行せり.軈て更にそれ等の渦巻の中に何千何万という渦巻生じ,更にそれ等の渦巻きの中に更に更に何千何萬という渦巻生じ,無数の原子から成る幾億とも知れぬ渦巻に発展せしなり.
 更に其の描かれし法則通り,全体的凝縮をはじめ,原子は集合して分子を構成しながら同時に中央なる大渦巻の中心が凝縮為して徐々に塊状を形成し,所々の大小の渦巻も次々と凝縮し塊状を成し,次々と塊状が球体と成る様広がりて,更に其の球体の周囲を廻る渦巻も次々と球体となり,軈て方々に大小球体の集合体生じ,此の集合体は一定方向に回転なす系となり,更に斯くの如き大小の様相無数に生じ,小なる系は中なる系の中心を軸として自転・公転為し,更により大なる系を中心に自転・公転し,此等の球体が更に凝縮為して幾億とも知れぬ星々の誕生となり,是く大神様の御想念遊ばされし如く展開して島宇宙の形成となるなり.
 斯く手短かに語りしも,此の過程に要する時間は汝等の地球時間にて申せば数千億年を要せん.また,此の形成の推移は其の一つなる島宇宙内にて全体的に同時に形成されるには非ざりて,其の系により甚だ遅速ありて一様ならざるものなり.亦,此の大宇宙間に於ける島宇宙の形成される略解は凡そ斯くの如くなるが,是,三次元物質天体の構成にして,異次元の理とは凡そ異なるものなる.
  昭和58年2月15日 未明   神 示


<解説> (Shinmoedake2011による)
・限りない発展を遂げつつある大宇宙に浮かぶ三次元的な銀河は,今将に誕生しつつあるものもあれば,解体されていると見えるものもある.
・しかし,これらは全て大いなる発展のワンシーンであって,本質的な後退はないのである.
・幾千億の星々からなる銀河も,その銀河を構成する多くの系も,それ自体が生成し発展しながら衰退し,やがて,再び形成過程となって波動的循環を繰返すのである.
・そして,どの時点が出発点であるかの判断はし難いものであるが,銀河形成の様子を理念として語ると次のようなものとなる.
・先ず,最初に宇宙創造の大神様がその首座にお座りになられて,暫く瞑目している.
・ある一定の時間が経過して彼方を見詰められ,そこに広大なる無空間を御想念なされた.
・次に,その無空間に無数の星々から成る銀河を形成するように御想念為され,これに諸々の法則を施された.
・そして,自らの御想念が即刻実存となるように,無限の波動としてその無空間に行き亘り,やがて,その無限の波動がその施した法則の通りに時間・空間の三次元形式を通じて,次のように展開されて物質化したものが我々が認識している宇宙である.
・即ち,大神様の御想念された処に広大な無空間が生じ,やがて,その広大な無空間の至る処に極微な電子のような渦巻が生じ,さらに,その御想念の展開されたように渦巻が集まって,一個一個から成る原子を構成し,その原子が無数に集まってその無空間に充満した.
・やがて,その無空間の原子がその無空間の中心を軸としてその御想念の通りに一大回転をして,次に,その無数の原子から成る一大回転が一大渦巻と化して,やがて,その一大渦巻の中の至る処に中渦巻,小渦巻が発生して,その渦巻を続けながら一大渦巻中に群れをなして入って行った.
・やがて,さらにそれらの渦巻の中に何千何万という渦巻が生じて,さらにそれらの渦巻きの中に再び何千何万という渦巻が生じて,無数の原子から成る幾億とも分らぬほどの渦巻に発展して来たのである.
・さらに,その描かれた法則通りに全体的な凝縮を始めて,原子は集合して分子を構成しながら,同時に中央に大渦巻の中心が凝縮して徐々に塊状を形成し,所々の大小の渦巻も次々と凝縮させ塊状を構成し,次々と塊状が球体と成るように広がって,さらにその球体の周囲を廻る渦巻も次々と球体となった.
・やがて,方々に大小球体の集合体が生じ,この集合体は一定方向に回転する系となって,さらにこのような大小の様相が無数に生じて,小さい系は中の系の中心を軸として自転・公転し,さらにより大きい系を中心に自転・公転し,こららの球体がさらに凝縮して幾億とも分らぬほどの星々の誕生となった.
・そして,このように大神様の御想念されたように展開して銀河の形成となったのである.
・このように手短かに語ったが,この過程に要する時間は我々の地球時間に換算すると数千億年となる.
・また,この形成の推移はその一つの銀河内で全体的に同時に形成されるのではなくて,その系によって著しく遅速があって一様ではないのである.
・また,この大宇宙間における銀河の形成過程の説明は大体は以上のようなものであるが,これは三次元物質天体の構成についてのものであって,異次元の場合の理論はまた大きく異なるものである.

 故城戸縁信氏はこの御神示「島宇宙の形成」の最初に「はじめに」として次の一文を載せている.
 「(前略) この島宇宙の形成というのは①三次元のものであること,②『理念』としてこのようなものであること,と仰せられている.創造神を知らぬ唯物主義者は,宇宙も天体も偶然出来たように信じているが,このような大規模な秩序整然たる作業が,何の意志にも拠らず出来る筈がないのである.」
 物質には受動的な意識が存在しているということについては以前の御神示で述べた.

 


 分子から原子,電子,そして,クウォークに至るまで極微の素粒子要素は実は全て宇宙創造の大神様が最初に御想念された通りに形成されたものなのである.従って,当然ながらその一つ一つが深い意識と意志を持っているのである.人間がそのことに逸早く気付き,心を洗い想念波動をより精妙化することで,物質自体が鋭く反応して宇宙創造の大神様の意図する方向にそれ自体が転換し地球自体が良い方向に発展することだろう.そうすることで,また我々人類が高度に進化することが可能となる.

引用=城戸 縁信:島宇宙の形成,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.126,(1983).