前回御神示をお伝えした.
 


 そこに記されている御言葉の一つ一つが万書に値する.その価値が分かる方々が日本国内に一体どの程度おられるだろうか.特に,現役の科学研究者にこの御神示を読んで頂きたいものである.以下,前回の続きである.

「物質文明先行の誤まり」(取次の神より)-続き-

 近年地球科学の一分野として,超心理学の研究盛んなるは喜ばしきなり.然れど是,人間の思念力が物質を移動乃至物質の特定部分のみの変質等為すを知るも,物質分子の波動が人類想念にて広範囲に亘りて変化為すを知るには至らざるなり.地球全人類意識の変化は物質的地球全体の変化を齎すを知るべきなり.是,人間の思念力と三次元的質量の多寡とは程度の差は有れ,計数的概念に基かざるなり.
 過般に述べし如く,宇宙間に於ける優良星界はその星の天位に依りて多少の差はあれ,気候の温暖なるは勿論,汝等が科学の程度にては想像を絶し,其の地質,悉ゆる物質分子の活動周波数,引力,磁力,光速等,不良星界の夫とは異るなり.是,本来の稟質*に非ざりて,其の星の天位から成る波動の高まりに応じて,其の星の全人類意識の波動の高まりに伴いたる現象なり.是,相応の理,大調和の原則に基くなり.
 地球は現在,地球地上生命発生の1億年毎の波動の修正と,地球人類1千万年毎の波動の修正との一大転換期に在りて,親星なる太陽より一段と高き微妙なる波動を既に送られつつ在るなり.
 然るに今日の地球人類は過去幾千年間に亘りて全人類意識の高揚無く,単に物質文明のみの発達を齎らしたるなり.故に物質文明の高まりに対し,人類意識の高まりが伴なわざる儘に天位昇格の波動高まりつつ有るは,此処に大いなる歪の生ずる原因の有するを理解為すや.
(続く)
*ひんしつ 意味:天からうけた性質

<解説>
・超心理学という学問分野は宜しい.しかし,後に語られるが心理学や精神医学なるものは重要なことを述べないので駄目である.
・但し,この超心理学も人間の思念力が物質分子の波動に広範囲に大きく影響するという認識までは未だ到達していない.
・全人類の想念波動が物質としての地球全体の変化に大きく影響を与える.
・その思念力が物質質量との間でどのように影響し合うかについては計算によって解明されるものではない.数式を扱う物理学がここで大いに否定された.
・優良星では我々の地球とは地質や分子周波数・引力・重力・磁力・光速などが異なる.これはその星に棲む人類の意識の高まりと関係している.
・宇宙の真理の一つは「相応の理」や「大調和の原則」である.
・今,地球は1億年毎,或いは,1千万年毎の波動の修正の転換期にある.そして,太陽からより高い波動が送られている.
・地球人類は過去数千年間,意識の高まり無き状態で物質文明のみ発達させて来た.おそらく,それで多くの文明が数百年毎に滅んで来たのかもしれない.
・単に物質文明のみを発達させて人類意識がこれに伴わない場合は天位昇格の波動の高まりに伴い大きな歪,即ち,大地震や大洪水・火山噴火・落雷などが生じる.

 以上,今回も大変重要なことが述べられている.特に,「天位」という語が示すように天体のレベルが宇宙文明からすると如実に表れるということが地球外から見て分かるのであろう.このことは,地球に棲む人類皆が意識すべきことである.この御神示の前後の文脈から分かることであるが,私が独自に判断すると,この太陽系における天位はおそらく1位火星,2位木星,3位土星,4位金星,次が水星や木星の衛星の順だろう.地球は数十あるこの太陽系の惑星衛星中,後ろから何番目だろうか.

引用:城戸 縁信:物質文明先行の誤まり,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.90,(1980).