とうとう気力が無くなったので、人生から逃避
せっかく鬱から離脱したのに
・・・在職中に受けた心の傷(まだ夢に見る)、更には当然だけど、再就職の失敗
予想してたよりダメージ大きいなぁって訳で
働くこと(就活)に臆病になっている。
今宝くじが当たったら、きっともう、働かないだろうな。 かしこも落ちたもんよ。
さてタイトル。
ずっとUPしたかった (何のために?と訊かないで) けど
そのままになっていたので、やっとこさ。
かしこは宗教マニアだから長いよ!
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キョンシー、一時期流行ったよね香港映画 「霊幻道士」 で。
映画の原題は「 殭屍 (僵尸)先生 」 ・・・しかばね
キョンシーは日本の配給会社のキャッチー?な呼び方で
日本流に漢字を読めば「キョウシ」 変換の候補には出ないけど…。
北京語(台湾)では「ジアンシー」
広東語(香港)では「ガンスィー」。
古代中国では道教が栄え、儒教 (儒学)も発生し、
朝鮮~日本へと渡ってきた。
今の日本文化は、大陸の影響なくして考えられない。
→ 昔は優しかったお兄ちゃん
茶道もそうだけど (チッ)、宗教。
・・・ 宗教ね、特に神道(神社)マニアの私としては
道教 → 陰陽道/神道を語るのは、心中穏やかではないが。
で現在
日本に見る道教のイメージと言えば、中華街の関帝廟くらい?
しかし、風水はもちろん陰陽師のキュ-キュ-ニョリツリョ~も
古神道の儀礼も、全部道教。
それが宗教であることすら気付かない、即ち
「日本の習俗」と化してしまうほど馴染んでしまった、道教。
ご存知の方も多いでしょうが、「天皇」という呼称も、道教です。
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さて道教は、「 仙人 (神仙、真人)になる」ことが最終目標。
しかし日本名:キョンシーは、いわゆるゾンビ。
仙人とゾンビは関係ないように思うけど
その土地その土地に根付いて、習俗化したんだろうね。
そもそもこのゾンビ
旱魃によって土に還ることができなかった遺体が妖怪に変化した(妖怪の名も旱魃。ハンバーと読むらしい)、というもののようだが
キョンシーの元ネタは、「道術によって作った」説が相応しい。
中国南西部の湖南省。
ここの山岳地帯は 雅な、世界最大の合コンを行う 苗(ミャオ)族の地だが、
反乱が多く、18世紀になっても戦乱が続いていた。
鎮圧のため遠く故郷から戦地に駆り出され、そこで亡くなってしまった兵士も多かったが、
その遺体を故郷へ運ぶには、余りにも山道が険しく困難なので、
「自分で歩いて頂きましょう」と、赶屍(がんし)術を使ってゾンビ化させた、と。
(ピョンピョン飛ぶように前進するのは、死後硬直によるもの)
ちなみに風水に則って建てた家では
悪鬼となったキョンシーの侵入を防ぐ為に、
門扉の前に15cmほどの段差(板)を設けているらしい。
・・・今生きている、中高年が躓いて骨折しそうだが。
さて
この赶屍術を使うのは、茅山(マオシャン)派。
現在5流派が生き残っているが、驚くことに茅山派も健在。
(正一教は台湾で活動しており、天師と呼ばれる教祖は64代目を数える)
で、
※ キョンシーの作り方?は、こちらのサイトが大変参考になりました
遺体 キョンシーの額に黄色い紙お札を貼って連れて歩くのが
道長 ↓・・・みちなが ではありません念の為。
「霊幻道士Q 大蛇道士の出現!(2018)」 より
タイトルの道士とは、
道教に於いての修行者、仏教で言うところの僧。
風水や呪術を行うのは「 方士 (ほうし)」で、
先祖供養の宗教儀礼(醮:しょう)まで行えるのは、道士。
( 道士は宗教者、方士は祈祷者って感じ? )
なお映画では、
道長が迎えに来るまでの間 遺体を保管する建屋が登場したが、
看板に「 荘義 」と掲げてあり
なにやらむ と調べてみたら、実は右から読みで
「 義荘 」だった。
現代の中華義荘は、墓地のような役目を果たしてるが
昔は「 仮埋葬の場所 」を意味していたらしく、
まさしく、「 遺体安置所 」であった模様。
・・・ ここまで書いて、何が言いたいのか分からなくなってきた
神道も道教の影響を多分に受けつつ発生したけど
ガラパゴス化して、日本国特有の宗教となった
という帰結で宜しいか?自分。