8月21日(月)~25日(金)の5日間にわたりに開催されたサマーセールで、ノルマンディーは過去最高タイの頭数である15頭を購入しました。
購入した馬は以下のとおりです。
①ルトルヴェールの22
(牡、父ミッキーロケット、母父ステイゴールド、825万円)
②エリーフェアリーの22
(牝、父ゴールドアクター、母父アルデバランⅡ、418万円)
③シンコーメグチャンの22
(牡、父スクリーンヒーロー、母父エンパイアメーカー、935万円)
④ハナノパレードの22
(牝、父パイロ、母父ゴールドヘイロー、660万円)
⑤ルヴェソンヴェールの22
(牡、父ミッキーアイル、母父クロフネ、1320万円)
⑥ブラックカシミールの22
(牡、父スワーヴリチャード、母父バブルガムフェロー、3410万円)
⑦マダムアグライアの22
(牡、父フィエールマン、母父ケイムホーム、605万円)
⑧ウォータームージカの22
(牡、父ディーマジェスティ、母父フレンチデピュティ、1155万円)
⑨バーミスキャットの22
(牡、父ロジャーバローズ、母父Storm Cat、462万円)
⑩ヴルタヴァの22
(牡、父スワーヴリチャード、母父ロードカナロア、1430万円)
⑪セルブロックタンゴの22
(牡、父キタサンブラック、母父ロードカナロア、1320万円)
⑫メイケイキララの22
(牡、父サトノクラウン、母父タイキシャトル、1265万円)
⑬ショーエクセレントの22
(牝、父カレンブラックヒル、母父ワイルドラッシュ、682万円)
⑭ボーナスチャンスの22
(牡、父ロゴタイプ、母父エンパイアメーカー、1375万円)
⑮メイグレイスの22
(牡、父ヘニーヒューズ、母父ネオユニヴァース、1870万円)
今年は牡馬12頭、牝馬3頭と、かなり牡馬に偏っています。
ちなみに、ブラックカシミールの22の購入額は3410万円ですが、これはノルマンディーがサマーセールで購入した中で、過去最高の購入額となっています。
※今までの最高購入額は、 プロヴィデンシア(ペブルガーデンの19)の2640万円。
以前のブログでは、「ノルマンディーのセレクトセール購入馬の活躍状況」、「ノルマンディーのセレクションセール購入馬の活躍状況」について検証してみました。
今回は、岡田スタッド産に次ぐ募集頭数を占める、「サマーセール購入馬の活躍状況」について検証してみようと思います。
そこでまず、ノルマンディー現4歳世代までの、各セール購入馬(※トレーニングセール購入馬は除く)における獲得賞金上位5頭の、募集額や獲得賞金額などについてまとめてみました。
<取りまとめ結果>
○各セールにおける獲得賞金額5000万円以上の馬の割合は、オータム・セプテンバーセールよりもサマーセールが1番低く、その割合は2.9%とかなり悪い。
・セレクトセール 12.5%(1頭/8頭)
・セレクションセール 14.3%(2頭/14頭)
・サマーセール 2.9%(2頭/70頭)
・オータム・セプテンバーセール 6.8%(3頭/44頭)
○4歳世代までのサマーセール購入馬は計70頭と、各セールの中で最も多いが、獲得賞金額が1億円を超える馬はいなく、重賞勝ち馬どころか古馬オープンレース勝ち馬もいない。
ただし、このことは、セレクトセールを除く他セールについても同様のことが言える。
<結論>
○そもそもノルマンディーの各セール購入馬については、4歳世代までで計136頭いるが、デアリングタクトという超例外を除けば、全体としてかなり活躍馬が出る確率が低い。
○その中でも、サマーセール購入馬は、最も購入頭数が多いものの、他セールと比べて活躍馬の頭数が多いわけではなく、獲得賞金額5000万円以上の馬の割合が最も低いなど、成績が実質1番悪いと言わざるを得ない。
○以上を踏まえると、サマーセール購入馬には手を出さない方が無難と思われる。
○サマーセール購入馬の成績が悪い原因は、全くの推測だが、最も募集頭数が多い1次募集での頭数を確保することや、1次募集で1番の募集頭数を誇る岡田スタッド産の内容とバランスを取ることが、1番の目的になってしまっているからではないだろうか。
このような前提条件があるため、サマーセールでは他セールに比べ、馬質について妥協し購入している面が強くなっているのかもしれない。
○また、サマーセールで活躍馬が出やすい価格帯(高めの馬)と、ノルマンディーが主に求める価格帯(安めの馬)に、微妙にズレが生じていることも考えられる。
○ちなみに、今年のサマーセールで購入したブラックカシミールの22については、これまでの最高額を大きく上回る過去最高の購入額で、初めて3000万円を超えた。
同馬については、これまでのサマーセール購入馬のデータが当てはまらない可能性もあるので、今後注目していきたい。