少し前の話になりますが、7月25日(火)・26日(水)に開催されたセレクションセールに、今年もノルマンディーが参戦し、以下の3頭を購入していました。

 

ウルティマミューズの22

(牡、父キタサンブラック、母父キングカメハメハ、購入額2310万円)

 

ライムスカッシュの22

(牡、父ゴールゴシップ、母父キングカメハメハ、購入額1870万円)

 

アンジェリカスの22

(牡、父トーセンラー、母父ハービンジャー、購入額1100万円)

 

 

以前のブログで、「ノルマンディーのセレクトセール購入馬の活躍状況」について検証してみましたが、今回は「ノルマンディーのセレクションセール購入馬の活躍状況」について検証してみようと思います。

 

 

まず、過去のノルマンディーの募集馬のうち、現3歳世代までのセレクションセール購入馬17頭の購入額や勝利数、獲得賞金額などについて、ピックアップしてみました。

 

 

<取りまとめ結果>

○全17頭中、中央勝ち上がりの馬は5頭で、勝ち上がり率は29.4%と、ノルマンディー全体の勝ち上がり率をやや下回る。

 

○1頭当たり平均獲得賞金額は1287万円で、ノルマンディー全体の1頭当たり平均獲得賞金額を下回る。

 

○購入額が2000万円以上の馬が4頭いるが、1頭が1勝、3頭が未勝利と、活躍している馬はいない。

 

○最も活躍している馬はアウスヴァールで、現時点での獲得賞金は6961万円。古馬オープン馬などの活躍馬は出ていないが、アウスヴァ―ルがなる可能性は十分にある。

 

 

<結論>

○ノルマンディー全体の成績と比較してみると、勝ち上がり率はやや下回り、1頭当たり平均獲得賞金額は下回っている。購入額がサマーセールやオータムセールなどと比較すると高くなり、募集額も高くなる割には、全体的な成績は低調と言わざるを得ない。

 

○購入額が2000万円以上の、ノルマンディーとしては高額な馬の成績が低調。高額な馬だから活躍する可能性が高いということは当てはまらない。

 

○ただし、今年のセレクションセールの平均価格も過去最高を更新するなど、年々価格が上昇していることを考えれば、2000万円以上だから切るということはしない方が良いと思われる。

 

○最も活躍しているアウスヴァールの購入額は918万円と、セレクションセール購入馬の中では2番目に安い。アウスヴァ―ルは父ノヴェリストで母は0勝。兄姉も活躍馬が出ていないなど、血統的に地味だったたこともあり安く購入できたと思われる。しかし、セレクションセールは、血統基準や実馬検査を経て上場馬が決定されていることを踏まえると、血統や出来が一定のレベルに達している馬であるお墨付きがある訳だから、このような地味目で購入額が安い馬こそ狙い目かもしれない。

 

○今年購入した馬の中で、アウスヴァールの例に最も近いのは、アンジェリカスの22か。

 

 

アウスヴァール

(アウスヴァールの募集時。馬体はとても良いと思っていましたが、父ノヴェリストを敬遠してしまった記憶があります。しかし、ノルマンディーでは、このような血統的に地味目な馬を選択肢に入れる必要があると思います。今回このブログを書いていて、改めて認識させられました。)