7月10日(月)・11日(火)に開催されたセレクトセールに、今年もノルマンディーが参入し、以下の1頭を購入していました。

 

ユキアカリノマチの2022

(牡1歳、父ブリックスアンドモルタル、母父キングカメハメハ、購入額1870万円)

 

昨日のブログでは、「キャロットのセレクトセール購入馬は活躍するのか」について検証してみましたが、今回は「ノルマンディーのセレクトセール購入馬は活躍するのか」について検証してみようと思います。

 

なお、ご存じのとおり、ノルマンディーのセレクトセール購入馬と言えばデアリングタクトなので、ノルマンディーのセレクトセール購入馬は活躍すると思ってしまいがちですが、全体として見た時に果たしてどうなのかという点に主眼を置いて考えてみます。

 

 

まず、過去のノルマンディーの募集馬のうち、現3歳世代までのセレクトセール購入馬10頭の購入額や獲得賞金額、勝利数などについて、ピックアップしてみます。

 

 

<取りまとめ結果>

○全10頭中、中央勝ち上がりの馬は3頭で、勝ち上がり率は30%と、ノルマンディー全体の勝ち上がり率をやや下回る。なお、3歳世代の2頭を除いた勝ち上がり率は38%。

 

○デアリングタクトを除いた9頭の、1頭当たり平均獲得賞金額は841万円。3歳世代の2頭までを除く7頭だと1081万円。これは、いずれもノルマンディーの1頭当たり平均獲得賞金額を大きく下回る。

 

○購入額が1000万円以下の馬が4頭いるが、全て未勝利(勝ち上がり率0%)で、1頭当たり平均獲得賞金額は47万円。

 

○購入額が1000万円超の6頭に限ると、勝ち上がりは3頭で、勝ち上がり率は50%。

 

○デアリングタクトを除く、購入額が1000万円超の5頭に限ると、1頭当たり平均獲得賞金額は1476万円。しかしこれでも、ノルマンディー全体の1頭当たり平均獲得賞金額を下回る。

 

 

<結論>

○デアリングタクトを除いて考えると、セレクトセール購入馬の成績は、ノルマンディー全体の成績より低調。

 

○特に、購入額が1000万円以下の馬については、かなり不振。現在のセレクトセールの現状を考えると、1000万円以下で購入できる馬は殆どいないと思われるが、今後、購入額が1000万円台前半などの安い馬の場合は、かなり注意が必要ではないか。

 

○ただし、ディナースタが今後活躍すると思われるので、上記の数値が向上する可能性はある。

 

○デアリングタクトに加え、今後の活躍が期待できるディナースタも、ノルマンディーにおける活躍馬として考えれば、10頭中2頭は活躍馬と言うことができ、活躍馬が出る可能性は高いことになる。

 

○以上より、ノルマンディーのセレクトセール購入馬は、三振か、長打・ホームランかという、バクチ的要素が高い馬だと言えるのではないか。

 

 

ディナースタ

ディナースタ(ラヴァリーノの19)の募集時。ノルマンディーのセレクトセール購入馬の成績を左右する馬だと思いますので、今後より活躍してもらいたいですね!)