はい。始まってしまいました。無限軌道車を作るプロジェクトです。
前回の日記にクローラーを作ってみたい!と書いたことからスタートしています。
実は模型レベルでも作ったこと無いものを、いきなりソコソコ大きいサイズで作ろうとしています。まあ、とりあえずどんくらいの大きさを目指しているのかを皆さまにお見せするため、イメージで部材を並べてみた写真を載せます。
全体が写ってないですが、クローラーを1本の長さ寸法で表現した場合、片側だけで1500㎜(1m30cm)あります。クローラが長いと、それだけ駆動させる力も要りそうですが、自重を増やせますし、何よりパワーが出せそうなので、問題が無ければこれで進めようと思います。
さて、クローラーの表面に設置されている板のことを「履板(りばん)」と言うそうで、これを固定するために「履板固定座」が必要だ。さらに、この履板固定座を駆動するチェーンに取り付ける方法も考えねばならない。
そこで、ネットの画像で戦車やブルドーザーのクローラーを色々眺めて分かったことがある。それは「それぞれ独自の寸法を持った何か(たぶん固定座)を、独自に作られたチェーンに組み込んである!」ということだ。オリジナルのオンパレードである。そういう目線で見たこと無かったので、スゲーな!と関心させられるものばかりだった。
一周して再び本件に戻り、考えた案がこちら。「履板固定座をリベットで固定できないか?」という案。 チェーン同士を繋いでいるピンを抜いて、リベットでチェーンと固定座を固定する方法だ。 だが、「リベットなんかで固定したら、ガチガチで動かなくなるんじゃない?」という不安もあった。そしてまずはチェーン単体にリベットを打ってみた(下写真参照)
1か所だけ打ちましたが、さすがに打った場所は動きが重くなりました。だが、キツイわけではない。多少のフォーミング(慣らすための曲げ伸ばし)は必要であるが、それで動きの問題は解消されることが分かった。これが「使える!」という判断に至ったので、さっそく設計段階に移る。工房ではお馴染みの3D仮想図の登場である。
チェーンの寸法を色々計測して、図面化し、そこに取り付ける履板固定座(青い部品)も設計。まあ、私は模型も作ったことのないド素人なので、今までのモノづくりでの経験から図面を書いていますが、履板固定座の履板固定面(上の3D仮想図の青い部品の上面)は、なるべくチェーンから遠ざけないほうが構造的には強いだろうと思い、かなり小スペースでレイアウトしました。チェーンに履板固定座をリベットで固定した後、履板の固定で再びリベットを使おうとしたとき、挿したシャフトがチェーンに接触するんじゃないかという不安もある。(履板の厚みを増せばとりあえず解消出来る)
次回は、試作でこの3D仮想図と同じモノを作って検証してみようと思う。
ではまた会おう!