無限軌道車を作りたい 試作編 | 超科学工房跡地

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前回に引き続き、履板固定座の試作といきます。

問題ってのは、作ってる途中で必ず出てくるので(思いも寄らない事とか)、まずは試作で色々なことを確認しておきたい。失敗してもいい、試作とはそういう要素を確認してブラッシュアップしていく過程であるので、まずは触りを楽しんでいこうぜ!なスタンスである。

 

また、今回の工作では「リベット」というカシメ部品を多用するため、工具や部材の調達にも動いている。そこで、usernameの地元埼玉県入間市の、建材・金物工具・DIY・リビング商品といった幅広い品揃えで、専門職もご用達のお店、「マイハンズコダマ」をご紹介しよう。量販店ではなく、商店街の小売店です。商品も良い品質のものを取り揃えており、お店のチョイスが光っています。お店に無い部品や機械なども探して取り寄せてくれますので、とても便利で助かっています。

ハンドリベッター、ブラインドリベット(箱買い)、オートポンチ等です。何か増えるかも知れませんが、今のとこはこんな感じです。オートポンチに関しては、穴開け箇所が多いのと、同じ部品を200個以上量産することもあり、作業時間短縮のための道具です。ウチは加工機を使わない(無い)からね、設備面ではさほど変化は無いので、大体ハンドメイドということで。今回は時間短縮もしたいので、アルミアングルをカット出来る機械を持ってる人が居たら、カットを頼みたいものだ。

 

さて、本題に入ろう。

前回の3D仮想図の青い部品を試作します。まずは、不等辺のアルミアングル(10㎜*50㎜*厚み:2㎜)に寸法に沿ってケガキ(定規などで測りながらキズを付けるように線を引っ掻く作業)を行います。

そこから、金ノコで切り出した部品。ポンチで穴開け位置を打った場所に、チェーンの部品を重ねて位置のズレが無いか確認します。「うん、真ん中に打ってあるね」

小さい部品は万力に挟んで、ボール盤で穴開けします。くれぐれも、手で持って押さえるなんて危ないことはしないでくださいね。

そして出来上がった部品がこちら。仮想図と殆ど一緒です。これを仮想図と同じようにリベットで固定します。

 

んでね、ここからが試作の確認したい事満載な部分です。

当初、チェーンの両側にあった黒いプレート金具をリベットで一緒に固定するとき、ピンを抜いたときの圧力でどうやっても「歪んでしまう」問題がある。これが修正出来るのか?という確認と、最適なカシメを見つけるのが課題です。ちなみに歪んだ金具を入れると、下の写真のようになる。

この金具は黒電話の受話器のような形状に曲がっていることが分かると思います。(元はこんなに曲がっていません。)この状態でカシメても、この曲がりは解消されずに残るため、結果的に片方カシメたらもう片方をカシメるのは困難になるだろう。

そこで、曲がりが少ない金具を用いて、どう入れたら一番リベットが平行になるか?を調べます。まずは、従来通り、刻印の面を上に向けた場合。

リベットのシャフトが「ハの字」になっているのが分かると思います。これはプレートとの接触で平行にならない問題が出ています。

次に、普通ではない方法だが、プレートの表裏を逆にした場合です。

どうです?先程とは明らかに安定した平行感があります。写真には載っていませんが、いっそのことプレートを外した状態というのも確認しました。プレート無しの状態は、最高に安定していました。(当たり前だが、何の抵抗も感じられない結果です) まあ、プレートを外す方法は、それだけスプロケットから外れやすくなる要素もあるので、注意が必要だ。というわけで、とりあえず、普通では無い方法の「プレートの表裏を逆にする」方法でカシメてみる。

うん。いいね。

だが、一つ残念なことが。「グリスアップ忘れちゃったよ」。表にはグリスが一切塗って無いものな、そりゃ動かないわけだ。まあ、チェーンを購入するときに、組みあがったものではなく、組みあがる前の状態で購入出来れば、いちいちピンを外すという面倒な作業からも解放され、さらにはプレートを歪ませる心配も無いわけで。とりあえず、後日に油をさして、どれくらい可動域が回復するのかを確認する必要がある。

 

というわけで、次回はグリスアップ後の結果と、考察などを進めてみようと思う。

ではまた会おう!