やまちゃをつくる〜徳島県大歩危・その2 |  心樹庵 おちゃこよみ

 心樹庵 おちゃこよみ

  
 奈良の古い街並みが今も残る“ならまち”で日本茶と
中国茶の専門店を開いています。

悠久の都~奈良から大好きなお茶の魅力を発信して
いきます。

 
やまちゃつくり二日目♪
 
早朝霧にすっぽりと包まれていた山々ですが、次第に青空が見え始め超快晴の天日干し日和🌄

前日朝の雨ではどうなることかと思いましたが、結果的にめちゃくちゃお天気に恵まれた二日間だった(^^;

 

 

大歩危の山の景色は最高です♪

済んだ空気も山から引いた水も、身体の細胞を浄化してくれるようです。

 

 

早速、釜炒りスタート。

杉の乾燥させた葉を着火剤にしていざ~!

 
 
思った以上に強火です。
一晩置いた葉を投入するとバチバチッという音とともに、香ばしい匂いが立ち上ります。
匂いだけでなく、もちろん煙も。
 
 
遠ざかってばかりでは焦げてしまうので、ここは不退転の決意でわっせわっせと炒っていきます。
待ったなしの世界。
 
顔も手も脛も熱いしアチ~イ!
今は釜炒りする人もほとんどいなくなって共同工場で煎茶を賃揉みしてもらうか、蒸した番茶にするかどちらかがほとんどだと言っておられましたが、それも納得。
結構かなり過酷です。
どのくらいかというと、一緒に体験しましょ~と気軽には誘えないくらい。。。かな(◎_◎;)
 
 
現地で合流したRちゃんも頑張って炒ってますっ。
今春から白浜の茶産地に地域おこし協力隊として参入しているので、さすが現場慣れしております(;´∀`)
 
 
炒ったらできるだけ葉が熱いうちに揉捻。
煎茶の手揉みのような決まった動きはなく、葉の繊維を壊すように揉み込んでいきます。
番茶だと煎茶のようにミルくて柔らかい葉ではないので、手で揉むのは結構体力要ります。
 
 
なんとか5人がかりで揉み終わり~♪
あとはお日様の力をお借りして完成です。
 
 
大歩危は、三波川変成帯という地質に惹かれたのが始まりですが、何かしらのご縁があるのか何度でも訪れたくなる場所です。
人、食、お茶、地形・・・すべてに魅了される土地です。
 
 
帰りに持たせてくれた手作りの煮物。感動の美味しさでした。
 

今回、釜炒り茶を享受してくれた80代の女性たち。

昔は『おしん』の世界のようだったというから、想像もつかない厳しい暮らしだったのでしょう。

この土地に生まれ、お嫁に来てからもう60年余、歯を食いしばって生き抜いてきたからこその強さや明るさ、温かさを肌で感じられた二日間でした。

 

大歩危では、様々な体験を通じて土地の人々と触れ合うことができます。

ご興味のある方はハニカム体験で検索してみてください。

時期が合えば、簡単なお茶作り体験もできます♪

 

 

余談ですが、自分用お土産に買った蜂蜜。

歩危マートや道の駅にしいやなどで扱っていますが、剣山の標高800m以上の高地に生息する日本ミツバチの蜂蜜です。

このように自然豊かな土地でも標高の低い所は西洋ミツバチが繁殖し、日本ミツバチが途絶えてしまったそう。(きれいごとで言うつもりはないけれど、環境を守るということの大事さを改めて痛感します。)

しかも高地でもほとんど蜂が来ない年もあるとのことで、行ったときは2年前の熟成蜂蜜が置いてありました。

 

個人的にマヌカ蜜やジャラ蜜といったミネラル濃い目の蜂蜜が好きなので、とってもお気に入りです。

 

今はGOTO秘境三好市トラベルクーポンというのがあって、宿泊者には一人2000円の商品券をいただけるので思わず3つも買ってしまいました。

 

 

 

 

仕上がったお茶が我が家に届くのを楽しみに待ちます。