参院選の選挙戦も終盤になってきましたが、応援する政党選びの参考として各政党の基本理念を「政党マトリックス」上に分類しました。

 

政党分類

  政党を分類する時、保守派(右寄り)か革新派(左寄り)か、で考えるだけでなく、これに加えて「グローバル化を推進しているか」それとも「反グローバル化か」という視点が必要です。

 

一般的に、「右と左」で言われていることは、

 

「右寄り」;「伝統とか共同体を重視する」「市場の自由競争を重視する。資本主義経済」

 

「左寄り」;「規制や公的な介入で再分配など、平等な社会を志向する。社会主義思想」

 

これに加えて、「グローバリズム」を推進しているかどうか、ということです。

 

1980年代以降の「グローバル化」によって、日本国内にあった工場は海外に移転し、国内の大手電機メーカなどは、中国他に買収されてしまいました。また、国際金融資本や中国資本に日本の企業、土地、水道事業、電力事業など、様々な分野が切り売りされてきました。

 

その代わり、海外から安い製品(100円ショップ、家具、食品など)が入ってきましたが、その結果、30年以上の間、賃金は抑えられ、デフレ経済が続きました。

 

 次が、政党マトリックスとして、各政党を分類したものです。(人によって意見は違うとは思いますが)

中野剛志先生の政党マトリックスを改変)

 

 中曽根政権時代(1980年代)から、本格的にグローバリズムが始まり、本来は右下(右寄り反グローバリズム)に位置していた自民党は次第に右上に移っていったのです。

 

 右上は、「自国の文化・伝統を守る(保守)」と言いながら、「海外資本の利益を追求」するという矛盾した思想なのです。(「保守」という言葉に騙されてきました)

 

 これは、日本だけの話ではなく、主要先進国全般にいえることです。

 

2016年米大統領選との類似点

  オバマ政権時代まで米国は、「政党マトリクス上の右上」の政策を推進していました。

 

つまり、米国内の資産・労働力などの資本を、中国などに切り売りしていました。米国の工場は中国等に移転して、失業率は増加、米国自動車産業は衰退することになりました。

 

国際金融資本は、中国に資金を投資して大儲けする一方で、庶民の暮らしは疲弊していて、今の日本と重なり合う部分があります。

 

  このような社会情勢のとき、トランプ氏が登場します。2016年の大統領選でトランプ氏は白人の労働者階級を中心とした民衆に支持を訴えました。

 

    この時、トランプ氏は繰り返し「America First」のフレーズを述べていました。

 

 これは、「グローバル化」の流れを止めて、「反グローバル化(米国第一主義)」の政策をとると、主張していたのです。つまり、政策マトリックスでいう「右下」にあたります。

 

  だから、グローバル化を推進していた民主党政治に不満であった民衆が、一斉にトランプ氏を支持した結果、大統領の座についたのです。 

 

  さて、2016年米大統領選から6年経った現在、日本も同じ状況になっているのかもしれません。日本では、現在「右下」に位置する既成政党は存在しません。

 

  多くの既成政党は、グローバリストや中国の利益を追求している一方、政権与党は、一般庶民には圧力をかけ、税金を取り立てることしか考えていません。

 

  しかも、ディープステートに言われるままお金を海外にばらまき、さらにはワクチン被害によって超過死亡者数が戦後最大になっているにもかかわらず知らんぷりです。

 

  このような状況に国民が気づき始めた結果、保守層と言われる人たちは、「右下」の政党を支持すべきと、漠然と思い始めたのではないでしょうか。

 

  今、「参政党」を始めとする保守諸派が非常に勢いを見せていますが、それは、右も左も、グローバル化を推進していることに不満があるため、「右下」の考えに賛同しているからではないかと思います。(この流れをメディアは無視しています)

 

改憲とワクチンへの姿勢

 今回の参院選後に、自民党は改憲発議を行うことが想定されますが、「改憲に伴う緊急事態条項の創設」は、国民の人権が奪われる観点から、絶対阻止すべきことです。

 

 さらに、今また、「コロナ感染者が増えてきた」とメディアで報道され始めていますので、近いうちにまたPCR検査とワクチン接種が始まることは間違いありません。

 

  この時、ワクチン政策に歯止めをかけるため、国会の場でワクチン接種のあり方について、問題提起する政党が必要でしょう。

 

  「改憲」と「ワクチン」について、分かりやすく整理されたものがtwitterに上がっていましたので、以下にのせておきます。

(ソース;twitterマヒオ

 

 

グローバル化を止める

  現在の既成政党は、「右寄りグローバリスト」か「左寄りグローバリスト」が主流となっています。この状況は、欧米諸国が苦しみ続けてきた政治的な現状と同じです。

 

  つまり、1%の支配層が、国民資産の大半を所有するという現状です。

 

  「政党マトリックス」の左下(共産、社民、れいわ)についても、中国・韓国との結びつきが強まってきており、グローバル化の方向に進んでいます。

 

  今のグローバリズムを止めなければ、日本国民が日本国の主権を失うという話が目の前まで来ています。グローバリズムの基本は、「分断」と「支配」です。

 

  これを回避するためにどこに投票すべきかは、各政党における「政党マトリクス上の位置づけ」と「改憲とワクチン姿勢の表」を参考に決めると良いでしょう。

  

  選挙戦とは、一種の情報戦です。ライバル政党を批判して、少しでも票を落とそうと画策しています。最近では、SNSやyoutubeなどでも批判がいろいろと展開されています。

 

  しかし、そうゆう細かな話にはとらわれず、今回支持すべき政党は、「グローバル化を止める政策・思想か」「緊急事態条項・ワクチン政策を阻止してくれるか」という、マクロ的な視点が大切です。そうゆう点から、賛否両論ありますが、「参政党」は選択肢の1つとして悪くはないかもしれない。

 

  また、こちらのブログにも記載しましたが、各候補者のアンケート回答も参考にするとよいでしょう。

 

 今回のブログ作成にあたって、日本富民安全研究所、三橋貴明氏、チャンネル桜、中野剛氏、茂木誠氏のHP、ブログ、youtubeを参考にさせていただきました。

 

 本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。