現在”過去の傷”に向き合う覚悟をくれたひとものこと② | セルフラブは最強の癒し【ひろみみブログ】

セルフラブは最強の癒し【ひろみみブログ】

幼少期からの心の痛みを癒したくて2012年頃から幾つものセミナー、カウンセリング、
コーチングプログラム等に参加。2022年以降それまでの全ての体験が統合され始め、
自らが自分の最高のパートナーとなり、心から笑う人生を生きるひろみみがその“道のり”を伝えます。





心地よくないこと。

できれば避けたいこと。

本当はそんなことがとても大切なことを教えてくれる。





とはいえ

なかなかそれに向き合うとかって

大事なことほど簡単じゃない。





そして

それらに向き合える方法がやっと見つかった。





それは

すでに”できている人”に会うこと。





とはいえ

会うのが難しい場合もある。





でもコロナ渦だからこそ

オンラインで繋がることができ

そこで聞いた話で

大切なことに気づかされ

大切なことをやる決心ができた。





またそんな人に会えて
 

”大切なことに向き合えていないこと”に

気付かされたことが”今”に繋がっている。



昨年2019年の今頃

ラジオで7本指のピアニストとして西川悟平さん

出演されていた。


15歳から演奏を始めるという

ピアニストとしてはとても遅いスタートを切り

周囲の無理だという声に負けず

音大に合格。


その後の出会いでニューヨークでのチャンスをつかみ

世界から評価される演奏家となる。



けれどもその最中にジストニアという手が動かない難病を発症。

絶望の淵に立たされ、一時は死をも考える。



そこから、あるきっかけを機に

5人の医師から”指は絶対動かない”と言われたにもかかわらず

”7年かけて”一曲弾けるようになり、

そこから”7本指のピアニスト”として

再び世界中での演奏活動が始まる。


その日から

ずっと彼の演奏を聴きに行きたかった。

そして近いうちに行くつもりだった。


けれども

なかなかタイミングが合わず

今年春のコロナによる外出自粛もあり

オンラインライブは何度も聴いていた。


それにやっと先月11月。

またコロナ発症人数が増えつつあったが

自分の体調もよく

”今日行かなかったらいつ行けるかわからない!”と思う日があり

会場に足を向けた。


向かう電車の中でも

普段あまり感じない

不思議な感情が湧いていた。

 





少し早く会場に着き

空いていたピアノの真横の一番前の席に荷物を置き

パンフレットや飾られた彼の写真などを眺めていた。


そして開演。

世界の大ホールで観客を魅了した7本指の演奏を

銀座の小さな会場であり得ない少ない人数の中

目の前で観て聴いて全身で感じてきた。


ひと月以上過ぎた今でも

あの感覚はすべて言葉では表せない気がするけれど。



遅いスタートながらも練習に費やした時間や

病気発症後に再び7年もかけて

一曲弾けるように費やしたすべてが込められ

彼は”3Ⅾのような音”と表現した

その一音一音が

聴く人の心の奥の深いところに届き

震えるような感動を起こしている気がする。

 

 

 

 

演奏途中でも指が硬直し

上手く弾けなくても

それを受け入れつつ

”その時最善のメロディ”を奏でているのだろう。


普通でも

プライドとか見栄とか

人からよく見られたいとか

あることなのに。


世界の舞台で活躍してきた人が

上手く動かない指を受け入れ

目の前で引いている姿に

何度も涙が溢れてきた。


そして強く気付かされたのが

『わたしは大切なことに向き合っていない』ことだった。


あの日

西川さんの姿を見てから

”逃げないでこれまで避けてきた本当はたいせつなこと”に

本気で向き合っていこうと思えるようになった。