さてさてレビュー前編にてお伝えした、メタルビルド・ゴッドガンダムの肩アーマー彩色の不具合?について改めて。
▼レビュー記事はこちら
■肩の彩色
このように右肩のスリットは「ガンメタル」、左肩のスリットは「つや消し黒」となっています。
※このあとの工作の安全のためアンテナは取り外しました。
一応申し上げておきますとこの写真でも右肩に光源は当てておりません。
一見、光の当たり具合の違いかと思いましたが仕様上こうなっています。
いやー当初気が付かなくてお恥ずかしい(笑)
当然ながら後ろ面もそれぞれ同様です。
でもよく見るとなぜか左肩のスリットも"天面のみガンメタル"に。
しかもスリットの部分はパーツが分かれている気配がないので、左肩に関してはしっかり"塗り分けている"様子。(モールドの底が見えているので別パーツではないと思われる)
ここで気になるのは「本来はどういう想定の彩色だったのか」であります。
ガンメタルの方が塗装の分の手間がかかるはずですが、多分つや消し黒の方もこれはこれで成型色ではなく塗装を施したものだと思います。
とすると、
①両肩の天面のみガンメタルで前後のスリットはどちらもつや消し黒
②両肩ともにスリットすべてガンメタル
③両肩ともにスリットすべてつや消し黒
④やっぱり現仕様が当初より意図されていたもの
どれだw
やはり④だとしてもどういう意味があるのか、解説でもないかぎりわからないですよね。
これは憶測でしかありませんが、おそらく「工場での塗りミス」ではなく、
「デコマスの時点でミスしていた」=工場ではあくまでデコマスの指定通りに塗り分けた
・・・のではないかと感じます。 ※これはあくまで憶測にすぎません。
ごく初期の展示見本では両肩ともつや消し黒だったとの情報も。
ほかに購入した方の写真も拝見しましたがやはりすべて同じようになっていました。
もし工場エラーなら数体程度は異なるものがあってもいいようなものですが。
何度も言いますが左右で質感を変える意図がわからないので、私としてはエラー品(不具合)に当たるのではないかと思います。
が、前の記事でも伝えた通り公式ページの見本も同様の彩色になっているように見えます。
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「見本と違うぞ!」という意見を通じなくする巧妙な罠・・・(笑)
フロントスカートやアンクルガードのスリットはつや消しになっています。
なのでスリットの質感を統一させるなら「つや消し黒」であるべきなのかなと思うところ。
・・・これは問い合わせたところでエラー対象になるものなんでしょうか;
■台座用接続ジョイント修理
・・・で、話は変わってやっちまった台座用のジョイント。
ここはある意味自己責任なんですが、それでもやっぱり構造が脆すぎると思います。
一番金属を使ってほしかったのはここのジョイントだよ!!!!ww
さて、このままというわけにもいかないのでなんとかサルベージしなくてはなりません。
で、図ってみるとジョイントの幅はなんとわずか2mm少々。せめて3mm以上あれば・・・
この場合定説なのはドリルでこじ開けてそのまま破砕するか、なんとかしてくり抜くかでしょう。
そこで用意したのがこちら。▼
百均で売っている老眼鏡や腕時計。
・・・何故??と思われるかもしれませんが、いずれも本体に用があるのではなく「これに使われている精密ネジ」が目的。保険をかけていくつか見繕いました。
何せジョイントが2mm程度しかないので、穴を開けるにしてもせいぜい1mmほどが限度。
最初はホームセンターのネジコーナーを探してみましたが、やはり1mm径のものはそう容易く売っていませんで、かといってネットで探せば買えるがあまり費用もかけたくない。
そこで目を付けたのが上記のアイテムたちです。ほかに精密ドライバーとピンバイスも必要です。どこの家庭にもありますもんね(?)
では作業開始。破損や傷が怖いので頭部アンテナを取り外し、ティッシュやマスキングテープでガンダム本体の養生を行います。
前述の①の老眼鏡のネジは固くて回せなかったので(笑)、③の腕時計のネジを外してみます。
狙い通り約1mm径なのでまずはこれを使っていきます。
①はこれにて脱落。まぁ仕方ないw
埋まってしまった接続ピンの中央にピンバイスで1mm径の穴を軽く開けます。
で、先ほどの腕時計のネジを回しながら半分ほどまで埋めます。
あとはペンチやニッパーなどで栓抜きのようにスポッと取り外します。これでピンのサルベージは成功。
それだけで終わりません。
引き抜いたピンから一旦ネジを取り外し、今度はピンの反対側にも穴を開けて②の老眼鏡のネジを埋めていきます。こっちの方がネジの長さがあったからです。最初からこのネジでよかったとも言う
ひとつ重要なのは、ネジ山を埋め込むために入口だけ一回り大きな穴を開けておくことです。
そして台座用のジョイントの根っこにも1mm径の穴を開け、ネジを埋めながらピンと根元を再固定。ダメ押しに瞬着も流し込んでおきます。
この時ピンの形が少々歪んでしまったので、ヤスリを使って真っ直ぐに成形。
これで再びジョイントの脱着、そして日輪の取り付けが可能になりました!
ネジを埋め込むためジョイントの見た目は犠牲になりますが、付けちゃえばわからんて。
それでも外す時は慎重に、場合によってはパーツセパレーター等を使うといいかもしれません。
浮かせた状態で長時間ディスプレイするのも止めたほうがいいでしょうね。
■肩のリペイント
さあ、最後の仕上げだ!ということで、話は戻って右肩のスリットをつや消し黒に塗り直してしまいます。(左肩の天面も同様に)
今回はファレホ(水性アクリルカラー)のブラックを使用し、筆塗りします。筆ムラがほとんど出ないし、はみ出したところで水で簡単に除去できますのでこれがオススメ。
もしくはタミヤのアクリルとかでもいいと思います。
万が一失敗すると怖いのでラッカー塗料は止めたほうが良いでしょう。
これにて修正完了!
左右ともに違和感なくなったと思います。・・・ま、これで晴れてサポートの対象外にはなりましたが(笑)
ということで珍しくこんな記事でした。
もちろんこれらの作業はすべて自己責任です。
バンダイ側が本製品について何らかの対応をするのか、仕様だからで済ますのかはまだわかりません。
左右で仕上げが異なるのが仕様というなら詳細を聞きたいのが本音です。だとしても左肩の塗りはあまりにも中途半端ですし。
せっかくのアニバーサリーアイテムであるのにこのようなケチがついてしまうのはなんとも勿体ないです。私も商品自体は気に入っていますので・・・
私は幸い模型の知識と工具があったのでこれで凌ぐことはできましたが、模型製作の趣味は無く完成品の購入が中心な方には難しいはず。
それでなくとも4万円する完成品トイを自分でカスタムしろというのは多くの方は納得しないでしょうし、私としても是非やれとは言えません(苦)。
ただ、リペイントするかはともかく台座のジョイントでやっちまった方はご参考いただければ幸いです。
せっかく直したのでレビュー写真も差し替え・・・はさすがにしませんw
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