「バルダーズ・ゲート3」
スチーム・サマーセールで買ってみました。容量は初手から150GBと大ボリューム。
今世間では再び「エルデンリング」が話題となっていますが私はあえてコチラ!(笑)
1や2どころか正直それまで聞いたことのないタイトルだったのですが、バルダーズ・ゲート自体がテーブルトークRPG(TRPG)の元祖、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』をベースにしたタイトル。
日本人には少々馴染みの薄いTRPGが起源となるので、同じく知らない人は多かったそうです。
ターン制バトル、ダイス(サイコロ)を用いた行動や会話といったアナログゲームらしい演出を踏襲した作りとなっています。
さらにソロはもちろんマルチ、2画面分割でのプレイにも対応。
自由度が高いゲーム(特に洋ゲー)と言えば今時珍しくないですが、本作はその中でも群を抜く自由度を誇る、とのことで興味を持っていました。
キャラクタービルドをはじめオープンワールドRPGかつ選択肢による分岐が膨大で、当然善人プレイも悪人プレイも自由自在。
聞いたところによるとエンディングの種類は約1万7000通りにも及ぶとの事(!)。
では早速プレイ。
【エルフ】や【ドワーフ】、【オーク】など、ファンタジーではお馴染みの選べる種族の中に【ドラゴンボーン】という名が。ドラゴンボーン・・・
ドラゴンボーン!?
そら一択やろ!
ということで迷わずこちらに(笑)
※シャウトの代わりにブレスを吐けるらしい!
外見はもちろんですが能力・技能やキャラクターのクラス、背景など、かなり細かく設定することができ、RPGの醍醐味とも言える"自分"を作り上げることができます。
種族:ドラゴンボーンからさらにレッドドラゴンボーン/ブルー/シルバー・・・など、亜種族も選ぶことができます(属性が異なる)。
キャラクタービルドだけで何万パターン作れるか、すでに頭が追い付かないw
私はクラス【ローグ(ざっくり言うと隠密系)】にしました。でもあとで自由に転職可能だそうです。
・・・ちなみに性器のオンオフ機能があり、局部の設定も可能です。まぁこのあたりはサイバーパンクにもありましたけども。(もちろんオンにしました。)
イカ・・・というかオウムガイ戦艦が街を襲い、ドラゴンに騎乗した戦士たちがそれを阻止するようなムービー。
襲っているのは【マインド・フレイヤー】と呼ばれるこの世界における邪悪な存在。
ただ襲うというより人々を攫う描写が見えます。
主人公(自分)もここへ捕らわれているところから物語がはじまります。
※ストーリー的にはシリーズ初見でも問題なしとのこと。
トール・・・シュル!!
それはさておき、グラフィックもかなり美麗で有体な言い方になりますが本当にまるで映画のワンシーンのよう。
さて行動開始。
俯瞰視点での移動になるので、スカイリムのように一人称にはできません。
通常の移動のほかにスティック押し込みでポインターモードのようにして指定の場所へ移動や、オブジェクトを調べるといった動かし方ができます。
このあたりも、テーブルゲーム由来のシステムでしょうか。
私はパッドで操作していますが、キーボード&マウスでの操作の場合は専用のUIが起動します。
場合によってはキーマウの方が万能かも。
本作の面白い点として、自身の心情に「ナレーター」が付いています。TRPGで言うゲームマスターのような存在、天の声とも言うべきか。
かといって主人公自身が喋らないということはなく、オブジェクトを調べた際のリアクションなど主人公にもボイスが用意されています。
※日本語吹き替えはありませんので注意。
ナレーションから状況を察し、特定のオブジェクトを調べると早速選択肢が。
ただ調べる、様子を見るほかに特定の選択を行うと・・・
このようにダイスが発動。
難易度を越える数値を出すことによって次の行動に移せたり、NPCを説得していくシステムとなっています。
※この後早速失敗しました(笑)
すると今度は文字通り脳みそが私に直接語り掛けてきました。(自主規制)
とまぁこのように洋ゲーらしいグロ、スプラッター表現も結構過激目に用意されてます。
苦手なひとはとことんダメかもしれない・・・
彼は【アス】と呼ばれる存在で、選択次第では仲間に加えることができたようです・・・が、またもダイスをしくじってその機会を逃してしまいましたw
ちなみにダイスに関してはゲーム設定から「カルマ・ダイス」という項目のオンオフが可能で、要はダイスの結果に偏りが出ないよう、低い数値が続いた場合は高い数値が出るようになる、といったバランス調整を行うありがたい機能もあります。
進んでいくと「レイゼル」が登場。パッケージにも映っている彼女ですね。
【ギスヤンキ】という種族で、種族揃ってマインドフレイヤーに対し熾烈な敵意を持っているよう。
主人公と同じく船に捕らわれていて、その際埋め込まれた寄生虫のようなものを通して意識を共有?できるらしくすぐに誤解が解けます。
・・・このような背景設定を持つキャラクター(仲間にできるキャラクター)は【オリジンキャラクター】と呼ばれ、プレイする際も主人公をカスタムキャラではなくオリジンキャラにして遊ぶこともできます。
キャラメイクが苦手・面倒くさいという方はオリジンを選択するのも良いかもしれないですね。
ここでようやく戦闘開始。
冒頭伝えた通りターン制バトルとなっており、自身が操作する間はじっくり時間を使えます。
キャラクター(種族)毎に1ターンで移動できる距離が決まっていて、一気に距離を詰めて近接攻撃に移ることもできれば、仲間と歩幅を合わせてにじりよっていくこともできます。
また、攻撃が終わった後も残っている分の距離を移動させることができ、一撃離脱のような戦法や死体漁りが可能。
さらに弓などの遠距離武器を手に入れた場合は装備させておくことで自由に持ち替えできます。相手に何もさせず勝利できる場合も。
如何に状況を利用するか?も重要な戦略。
・・・パーティで一斉に後ろに下がり敵が寄ってきたところを袋叩きに、という戦法も取れます(笑)
このように、「勝てばよかろうなのだ」を地で行く戦闘スタイルを取ることができます。
(ほかにも崖におびき寄せて突き落とす、周辺のオブジェクトを落下させるなど。)
個人的にはFFとスパロボを合わせたような戦略性という感じです。
おっと、もしやさっきの脳みそか?こうなると説得の余地もないので遠慮なく(笑)
完全ターン制+コマンド式バトルなので、アクションによるバトルが苦手な人はありがたいシステムかもしれないですね。
戦闘コマンドも複数選ぶことができ、私はまだほとんど試せていません。
「シャドウハート」と遭遇。彼女もまたポッドに捕まっていて特定の行動+ダイスで救出可能、助けたあとはそのままパーティに加わってくれます。
失敗が続いたのでカルマダイスが仕事してくれたらしく、今回は成功。
フィールド移動できる間は自由にセーブ&ロードが可能なので、ダイスの気配があったらセーブして保険をかけておくと良いかもしれないですし、「失敗してもそれが運命・・・」というロールプレイをするのも自由です。
※機会を逃すと仲間にできないどころか死亡するケースも。仲間キャラのストーリー・背景を知っていきたい場合は慎重に進める必要があります。
彼女のほかにもポッドに残されたNPCがいましたが、プレイヤーの選択次第ではうっかり自らトドメを刺してしまう事態にも。
興味本位で取り返しのつかない事態に・・・というのも自由度の高さを現わしていますね。
こちらが【マインドフレイヤー】こと「イリシッド」。何かの海賊映画で見たような姿。
この後も戦闘があり、「特定ターン以内に装置に触れる」というのが条件だったのでこれを達成。
ちなみにわけあってその戦闘で彼と共闘するんですがやられてしまいました・・・w
すると船が墜落。
何はともあれこれでようやく外の世界に踏み出すことができました。
そして今更ですが本作は【フォーゴトン・レルム】という世界観がベース。
さらにその中でも惑星トリルはフェイルーン大陸西岸の【ソード・コースト】地方が舞台となります。
・・・タムリエルのスカイリム地方みたいなモンですかね。
というわけで初回プレイはここまで!
本当に触りの触りしか遊んでいません(笑)
にもかかわらずその僅かなプレイ時間でも自由度の高さが伺えます。
和製RPGでよくある「今はそこへ進めない」「~~しないと通れない」「ちょっと歩いたらすぐ強制イベント」というストレスの心配はなさそう。
逆に仲間にする機会を逃しても進めてしまうこともできます。
ターン制バトルゆえに慌てずじっくり作戦を練ることができるのも嬉しいですし、言っちゃなんですがゲーム自体いつ止めていつ再開しても問題なさそうなのがありがたいですねw
すべてのエンディングを把握することはたぶん不可能ですが(笑)、それゆえ一生遊べるようなビッグタイトル。
進めていくのが楽しみです。
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