美しさを崇拝する。
聖闘士聖衣神話EX ピスケスアフロディーテレビュー
「聖闘士星矢」より、聖域(サンクチュアリ)十二宮最後の宮、双魚宮を守護する黄金聖闘士、魚座ピスケスのアフロディーテが聖闘士聖衣神話EXとなって登場。
教皇アーレス曰く、「天と地のはざまに輝きを誇る美の戦士」と呼ばれ、その容姿は88の星座の中で随一の美貌を持つ。(※男です)
原作漫画では見た目に反してその性格や言動は実に男らしいキャラなのですがアニメ版ではなぜかナルシスト全開でリザドのミスティの二番煎じのようなキャラに変えられてしまいました。
そして美の戦士というその設定とは裏腹にTVアニメでの登場話数3回のうちすべてがアレな作画で描かれるという伝説をお持ちでもあります(笑) (ちなみに作画監督は登場順に進藤氏、河合氏、佐々門氏が担当)
なので荒木伸吾氏による綺麗なアフロさんが見れるのは劇場版3作目かOVAシリーズだけ!
パケ横。
魚座の聖衣らしく、魚のヒレのような装飾が特徴。
顔は相変わらず誰の作画に似てるわけでもありませんが造形自体はよくできています。旧マイス版の顔が女性的であるとするならばEXの顔は男らしさを強調した、イケメン顔になったという印象。
左目付近にある泣き黒子もちゃんと再現。(余談ですが私は右目側にあります・笑)
髪の毛は従来の商品に比べてシャープな造形となっており、のっぺりとした印象をなくしています。
今回は聖衣の色がややオレンジが強く、聖衣というより海将軍の鱗衣(スケイル)のようなカラーリングに見える気がします。確かに魚ではありますが・・・w
可動。
アーマー内にはお馴染みのスイング&ボールジョイントが仕込まれており腕・脚の可動を妨げません。腕は胸の前で交差できるくらい動かせます。
バックルパーツはまたしても上から差し込む方式。なのでちょっとポロリしやすいです;
付属品。
※すいません、白バラはちゃんと2つあるんですが撮り損ねてしまいました;
表情集。
旧マイス同様バラを咥えた状態のものも付属。ただし赤バラで固定されており他の色に差し替えることはできません。
謎の男顔も付属していますがあまりイメージないですね・・・
マスク装着。
前髪の有/無も選べます。
さらにマント装着。
特徴的なバラ用持ち手の花びら部分は赤・黒・白の各種に差し替えできます。
左手は持ち方が異なります。こちらも同じく差し替え可。
「魚座・・・ピスケスのアフロディーテ。」
まさかあの十二宮の最後の戦士がこんなんとは(笑)
本人曰く、この世でもっとも崇拝するものは「美しさ」であり、「勝利こそ最高の美」とのこと。
「ロイヤル・デモンロォ~~ズ・・・!!」
バラその1、「ロイヤルデモンローズ」。赤バラを使い、その香気によって次第に相手の五感を奪い、やがて死に至らしめる技(技?)。
双魚宮を抜けてから教皇の間までの道のりにはこのロイヤルデモンローズによるバラの葬列となっており、万が一双魚宮を抜けてしまった相手を止めるためにちりばめられている。
・・・が、結局星矢によってすべて吹き飛ばされ、突破されてしまう(笑)
バラは使いますがネオフランス代表にあらず。
実はスコーピオンのミロによって倒されたとされるアンドロメダ瞬の師、アルビオレ(原作漫画ではケフェウスのダイダロス)に陰からバラを放ち、彼の動きを止めさせていた。(ミロがその真相を知っているかは不明)
瞬曰く、「まるでだまし討ちだ」。
「舞えよ黒バラ! ピラニアン・ロォーーズ!!」
バラその2「ピラニアンローズ」。今度は黒バラ。 ピラニアのようにあらゆるものを砕き、破壊してしまう。
デモンローズが次第に死に至らしめるのとは逆に、こちらは即効性を持つバラなのであります。
「最後だから教えてやる、いいか、力こそ正義なのだ!!」
「心臓に突き刺してやる・・・ ブラッディ・ロォーーズ!!」
そして最後のバラ「ブラッディローズ」。白バラを使い、相手の心臓めがけて投げつけ、突き刺さった相手はその血を白バラに吸い尽くされ、白が赤く染まった時、相手は死んでしまうという。
ンッフ、一輪では足りんようだな!
どんなことがあっても避けることは不可能で、投げた瞬間にはすでに相手に刺さっているらしい。当然、聖衣の上からであろうが関係なく突き刺さる。
ここまでやっといてアレですがバラをまったく使わない時の本人の実力は不明(笑)
オブジェ形態。
まさに魚! 一体あの聖衣がどう収まったのか!と言うほど見事なシルエットの変化ぶり。これでこそ聖衣のオブジェへの組み替えの醍醐味とも言えます。
この通り玩具ではお馴染みのオリジナル台座付き。 ちなみにヒレがボールジョイントで可動します。
脱いだアフロディーテ氏(22)。
十二宮ではアンドロメダ瞬 と対峙。
「忘れたのかねアンドロメダ、バラの恐怖を・・・」
劇場版3作目「真紅の少年伝説」ではアベルの力により蘇り、ディグニティヒルにて再び瞬と対峙。
「兄さん、やっぱり来てくれたんだね!」「もちろん。」
とうとうもちろん☆とか言っちゃうニーサン。そしてブラッディローズをいとも簡単に引き抜くと・・・
「その白バラを自らの血で染めて、あの世への葬列に加えるがいい・・・」
あの黄金聖闘士を圧倒してしまう(笑) 蟹同様にほぼネタキャラ化されちゃったおかげで魚座の少年たちには軽いトラウマを植え付けてしまったとか、ないとか・・・
以上、ピスケスアフロディーテでした!
顔に関しては発売前の商品サンプルの段階ではかなり微妙な仕上がりに見えていたので開けるまで不安でなりませんでしたが、いざ手に取ってみるとそんな心配はどこへやら、という出来で一転、安心しました。
相変わらずどの作画に似てると言うわけでもありませんが、アフロディーテらしさは出ているし、フィギュアの出来としても良く仕上がっていると思います。この辺の好みは人によって分かれるところですね;
バラの造形も旧マイスに比べてクォリティが上がっているのも良いポイント。ギミックもそのまま残っていますしね。
可動も十分ではありますが、瞬と同様に横髪が干渉することで顔の横への可動がちょいとキツいのがもったいない。やはりここにも可動軸があれば・・・と思うところ。(マーメイドのテティスなんかはこのギミックがあるらしい・・・)
聖衣の色に関しても好みが分かれるポイントかなぁと。
さて4月にはあの”蟹”が発売されます・・・! サンプルではすでにアレな感じがプンプンするぜェーーッ!!ですがこのアフロディーテのように好転してくれることを願うばかり(笑)