聖闘士聖衣神話EX ペガサス星矢(新生青銅聖衣) レビュー | @in's Hobby Room

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この先不安しかない。

聖闘士聖衣神話EX ペガサス星矢(新生青銅聖衣)レビュー

 


聖闘士聖衣神話EX ペガサス星矢 (新生青銅聖衣)

 

「聖闘士星矢」より、主人公・ペガサス星矢がアニメオリジナルエピソード「北欧アスガルド編」(原作漫画ではポセイドン編)より登場した「新生聖衣(ニュークロス)」を纏った姿で聖闘士聖衣神話EX化。

 

新生聖衣といえばアスガルド編からハーデス十二宮編終盤まで使用した、もっとも登場期間の多い聖衣であり、「聖闘士聖衣神話」シリーズの第1弾アイテムとして発売された、我々にとって馴染みの深い姿でもあります。

そんな新生聖衣版の星矢がこの度黄金聖闘士たちに続いてマイスEXシリーズとしてまさしく”新生”した・・・ん・・・ですが。またしても期待を裏切られるような出来に仕上がってしまいました;

それではご紹介。



黄金聖闘士たちとの戦いを描いたいわゆる「黄金十二宮編」でのサガとの戦いの後、破壊されてしまった聖衣が黄金聖闘士たちの血を受けて蘇ったのがこの新生聖衣。ちなみにペガサスの聖衣に血を提供したのはレオのアイオリア。
 

星矢たちの纏う青銅聖衣(ブロンズクロス)は黄金聖衣と異なり体を覆う箇所が少ないため、商品では生身が露出している部分の見栄えを考慮し素体が一部新規に造形されています。


確かにパッと見はスタイルも良く出来が良いように思えるかもしれません。

ですがここでひとつ思い出してほしいのは「星矢はまだ13歳の少年である」ということです。 そのうえで商品を見てみると、頭は小さすぎ、肩幅広すぎ、肩のパーツもゴツい、顔も凛々しすぎるなど、少年らしさが微塵も感じられません。そりゃぁ原作やアニメの描写でも年齢のわりにたくましく描かれている部分もあるとはいえ。 ハタチの星矢ですかこれは。

 

それから素体の肩のボールジョイントが丸見えになっていたり、股関節や膝関節の赤いパーツもなぜか色味が異なっており悪い意味で目立ちます。


可動。

腹部に聖衣を着せる必要がないため胸部の引き出し機構はオミットされていますが、前後のスイングは十分。

肩パーツの裏にはEXシリーズお馴染みのスイング&ボールジョイントが使用されているため肩の可動に大きく貢献していますが、そのおかげで見た目まで大きくなってしまうというさんざんな結果に。

 

特にジョイント基部がもろに露出していることと、その部分が成型色丸出しであることがゴツく見える要因になっていると思われます。せめてメッキ加工されていれば・・・と。


付属品。

平手の種類が豊富。


マスクオフ&表情集。

最近の星矢はどれも凛々しい顔ばかりで劇中でも印象深い、少年らしく微笑んだ顔が付属されることがなくて非常にさびしいかぎりです。最後に微笑み顔付いたのは「最終聖衣」版か・・・?

そして瞳閉じ顔の必要なさといったらないw エンディングくらいでしか印象がないな。

 

似てるといえば似ているし、出来も悪くはない(ミロがひどすぎたと言える)んですが、星矢らしさはあまりないかな~・・・


「アテナの聖闘士、ペガサス星矢!!」
ギュピーン!と効果音をつけたくなる。

 

星矢は走るポーズがよく似合う。


「ペガサス!流星拳!!」

エフェクトシートあれば良かったんですが。 余談ですが古谷徹版の星矢は「ペガサス流星拳!!」、後任の森田成一版の星矢では「ペガサス!流・星・拳!!」って感じの発音ですよね。


持ち手が付属しないためマスクを持たせるためにはペガサスの構え用の平手にうまくひっかけるくらいしか方法がないです;
 

「ペガサス彗星拳!!」

こ、これは・・・!流星ではなく、彗星!!?はお約束のリアクション。


玩具ではお馴染みのオリジナルギミックとしてオブジェ用の羽根を取り付けることが可能。



こちらがオブジェ形態。


手甲パーツなどもしっかり収まってしまいます。



ボーナスパーツとして付属するのがこちらのブロークン状態の聖衣。

黄金聖衣ほどのボリュームがあるわけではないにも関わらず値段が一緒なのはこのブロークン聖衣の付属によるもの(笑)


劇場版ではすぐ破壊されてこの状態になったり(笑)、ハーデス十二宮編では登場から最終聖衣に進化するまでの間、常にこの状態(デスマスク風に言えばボロクロス)であったり、星矢ら青銅聖衣といえばこの姿も印象深いですね。

ヒビ割れの表現が結構豪快というか、やっつけ気味な気がしなくもないですが、まぁこんなもんか。
 

 

ブロークン状態のオブジェにも組み替え可能です。
 

こうなると車田飛び&落ちがよく決まります。 ガカァッ!


傷だらけになりながらもフラフラと立ち上がり、起死回生の一撃を放つ、というシーンも再現できますね。

さらにパーツを取り外して満身創痍な状態にしたり、逆に通常時のパーツと組み合わせて傷つき始めた状態なんかにも対応できます。

諦めさせることを許さないアテナは果たして慈悲があるのかないのか(笑)

 

脱いだ星矢ちゃん(13)。
こうして見ても肩のボールジョイントが目立ちますね; せめて赤く塗ってあれば・・・

 

アイオリアとの素体を比較。露出が目立つ腹部や腕が新造されていることが見て取れます。
 

あまりにも肩が目立つのでパッケージの写真と見比べてみたらものの見事に別物に成り代わっていた・・・(肩の内側に注目)
まさかマイスシリーズでここまでのパッケージ詐欺を見れることになるとは。まるで一時期のフィギュアーツみたいだ。

 

記念すべき聖闘士聖衣神話シリーズ第1弾の星矢(五戦士集合版)との比較。 EX版は顔のクオリティ、プロポーションや可動範囲など、確かにこれを凌駕しています。

ですが、少年らしさという意味では左の旧マイスの方が良いバランスになっているとさえ言えるでしょう。(表情含む)
 

旧マイスにアペン頭を付けた状態と。

こうなったらアペン頭をEXにも移植して・・・と、思ったら見事に肌の色が異なり断念;
 

アニメ版初期聖衣とご一緒に。 最終聖衣も引っ張り出したかったんですが結構奥の方にしまっちゃってたんでやはり断念しました^^;
初期聖衣はなおのこと、新生聖衣着用のあたりまでは微笑み顔の方が印象深かったんですけどねぇ・・・

新生になってから体を覆う箇所が減ってて妙に面白い。
 

EXアイオリアとの比較。
ちゃんと黄金聖闘士たちとの身長差をつけたことだけは今回評価できるポイントと言えるかもしれません。 あくまで身長が違うだけで、顔と体のバランスがほぼ一緒なのはちょっと、ねw 20歳と13歳が同じくらいて。

前述の通りペガサス聖衣に血を提供したのはこのアイオリア。 黄金聖闘士の血を受けたからか、小宇宙を最大限までに高めると新生聖衣が黄金に輝くという現象が起きます。(ポセイドン編などを参照)

 

ハーデス十二宮編でのムウとの絡みも。

劇中、ムウのスターライトエクスティンクションの最初の犠牲者が実は星矢だったりします(笑) もっとも冥界ではなくムウの任意の場所に転送されただけでしたが。その後再び合流し行動を共にすることに。

 

アテナ・城戸沙織とご一緒に。
しょっちゅうさらわれる女神様を助けるために星矢たちは今日も戦いに向かいます。 映画などでは戦いの終結後に集合して光を眺めるようなシーンがお馴染み。

 

以上、EX星矢でした!

 

今回もまた、というか想像以上に不満の残る出来になっちまいました。 ひとつのフィギュアとして見れば確かにカッコよく見えるかもしれません。ただ、「ペガサス星矢」として見るとどうでしょうか。

13歳とは思えないモデル体型、大人すぎる顔立ちなど、悪い意味で少年さを全く感じません。

他にもなぜか色味の違う素体や向き出しのボールジョイントなど、素体関連でも足を引っ張ってしまうような出来に。

「何度目だ星矢」とネタにされるほど数多くのバリエーションが生み出されてきた星矢だけに、なぜここに来てここまでのクオリティダウンを計れるのか、甚だ疑問であります。(原型師が今までと違うとはいえ) ミロほど別人のような顔立ちではないのがまだ救い。

ただ、ブロークン聖衣の付属や黄金聖闘士たちとの身長差の表現は評価できるところ。確かに星矢ら青銅聖闘士たちはむしろボロボロになってからが本番という部分があるので、いっそボロクロス着用で車田飛び(落ち)ポーズで飾っておけばまだストレスは少ないかも。。。

 

なにやら星矢とサジタリアスアイオロスのエフェクトパーツセットなるものが受注開始されるそうですが、いっそ大き目に作り直した頭と微笑み顔付けてくれんかな・・・w

 

青銅聖闘士シリーズ第2弾はフェニックス一輝が意外にも早く登場する模様。発売時期は未定なようですが、星矢でこれでは正直期待も薄い… せめて私の好きな氷河は超クォリティで出してほしいな。あんまり目立たないんだし(笑)
しっかしEXシリーズもこの先不安が残りますね・・・