3月に入りましたね。
過ぎゆく季節を惜しみながら、
今、ふと
「あの感覚」
を思い出してみませんか。
体の芯から冷え込むような、
音も、時間さえも凍りついたかのような
研ぎ澄まされた空気の中を、
ただしんしんと降り積もってゆく雪の
真っ白な世界・・・。
人の「運」というものも
この雪のようなものかもしれません。
降る雪をつかもうと思い、
手のひらにとったと思ったら
いつの間にか
溶けて無くなってしまっている。
ところが、
その気になって装備を整え、
そこに乗っていくことができれば、
スキーの直滑降やボブスレーのように、
とんでもないスピードで
私たちを目的地に運んでくれる・・・
運とはそんなものですよね。
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「幸運の女神には
前髪しかない(後ろ髪がない)。
だからチャンスがやって来たら
逃さずつかめ」
そんな話もよく聞きますよね。
実はこの言葉は、かの天才
レオナルド・ダ・ヴィンチ
の言葉と言われています。
(こちらの記事も是非どうぞ
だけど、日本のある有名人は
運はどのように人のもとに
やってくるのかを別の表現で
私たちに伝えてくれています。
彼によると果たしてどんなふうに
運はやってくるのでしょう・・・?
【ウィーンにある幸運の女神
「フォルティーナ」像】
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「目には見えなくても、
誰もが運の貯金通帳を持っています。
仕事で失敗したり、
お金に困ったり、
不運な時、
通帳に運がたまっていく。
僕の場合、
若い頃は失敗の連続だったから、
運の通帳が定期預金型になっていたと思う。
今の状況がつらい人は、
つらさが大きければ大きいほど、
運の預金残高が増加しています」
(萩本欽一)
萩本欽一さん・・・「欽ちゃん」です。
最近テレビでは
あまり見かけなくなりましたが、
(1941年生まれなので、もう77歳ですからね)
1970年代〜1980年代にかけて
テレビの舞台で大活躍し、
特に1980年代前半には、1週間の間に
『欽ドン!良い子悪い子普通の子』(最高視聴率38.8%)
『欽ちゃんの週刊欽曜日』(最高視聴率31.7%)
『欽ちゃんのどこまでやるの!?』(最高視聴率42%)
の3番組で合計視聴率100%を超え、
「100%男」
の異名を取った彼は、
昭和の喜劇王の一人
と呼ばれていい存在だと思います。
そんな欽ちゃんは
「運」に関するたくさんの言葉を
残しています。
「運を育てる方法って実は簡単。
ズルをしない、
欲張らない、
めげない、
人を傷つけない。
これだけ気をつけていれば、
かなり運は育ちます。
言い換えれば、
人に嫌われない生き方をすると、
そこに運がついてくる。
運を育てようと常に意識していれば、
言葉も行動もきれいになるんです。
つまり、運育ては自分育て。
さらに、
人間は『いいな』と思う人のまねを
自然にしますから、
周囲の人間も変わって、
結果的に人を育てることにもなります」
彼にとっての運。
それは、
つらさに耐え、
人に対する気遣いや
人として正しい生き方をした
結果として
手にすることができ、
育て、貯金していくもの。
そういうもののようです。
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「『つらいなあ』というのは、
大きな運をつかむ予兆だと思う。
そこを逃げずに踏ん張ることが
大事なんだ」
子供の頃の家庭は裕福だったものの、
小学校5年生の時に父の会社が倒産し、
その後は、極貧生活を余儀なくされ
高校時代に一家で夜逃げ。
その後、家族は"解散"
という悪夢のような少年時代を背負う
欽ちゃんは言います。
「つらいことに不満を持ったり
悩んでばかりいると運が育たないの。
『辛抱』
って
『つらいことを抱く』
と書きますよね。
夢でつらさを包んで
我慢することが大事なんです」
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欽ちゃんは毎年日本テレビ系で放送される
『24時間テレビ:愛は地球を救う』
の1978年の第1回放送時に総合司会を務め、
その後も長くこの番組に関わり続けました。
欽ちゃんがこの24時間テレビの
司会を引き受けた際にも、
伝説があるそうです。
最初に打診された出演の報酬に対して、
欽ちゃんは
『それでは安すぎる』
と突っぱねたそうです。
テレビ局側と交渉を重ね、
どんどんと額を釣り上げて行き、
テレビ局側が
『もうこれ以上出せない』
と言い、
誰もが交渉決裂かと思った瞬間
欽ちゃんは
『そのギャラを全部寄付してくれ』
と言って司会を引き受けたそうです。
それは、
自分自身が、
社会的などん底から
這い上がった経験を元に、
サポートを必要とする人たちの
力になろうとする心、
「人は誰しも同じ分だけ
『運』を持ってるの。
不運だけとか幸運だけの人生
なんてあり得ない。
不運の後には、
必ず幸運がやってくる。
だから嫌なことやつらいことがあったら、
『ラッキー』って思わなきゃ。
次は必ず運がまわってくるんだから」
というエールを伝えよう。
そんな思いからの行動だったのかも
しれませんね。
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「運は誰もが平等に持っている。
ただ運のため方、使い方が上手な人が
『運のいい人』
と呼ばれるだけ」
私たちの人生もいい時ばかりでは
ありませんよね。
それでも
私たちには人生を先に進めていく以外の
道はありません。
どうせ進むなら、
つらい時は、
「だいぶ貯金が増えたね。
ここを超えられたら必ずいいことあるね」
と笑いながら耐えて踏ん張って、
運をためながら、
運のいい人生を進んでいきたいですね。
【2015年4月から駒澤大学仏教学部に
在学している欽ちゃん。
彼の歩みはまだまだ止まりません】
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「幸運の女神には
前髪しかない(後ろ髪がない)。
だからチャンスがやって来たら
逃さずつかめ」
とレオナルド・ダ・ヴィンチは
語ったと言われていますが、
欽ちゃんは、
運についてこう言っています。
「運って前から来ないで、
背中から来る。
だから気をつけてないと、
知らないうちに
運を落とすことになる」
運は、
前からすら来てくれない。
そこにいるのかどうか、
いつからそこにいるのか、
いつまでそこにいてくれるのか、
全くわからない。
だからこそ、
運をつかめるように、
運を逃がさないように、
自分のできること、すべきことを
いつもしっかりやっていないといけない。
いつも正しく生きていないといけない・・・。
苦労人の彼らしい言葉ですね。
「運のつかみ方」
あなたはダ・ヴィンチ派ですか?
それとも欽ちゃん派ですか?