「今さら何か始めてもね・・・」
そう思ってあきらめてしまっていること
ありませんか?
だけど、
そんなことはないようです。
やる気が出たなら、今がその時。
人生に遅すぎるということは無し。
今やらないと後悔するかもしれませんよ。
だって・・・
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In rivers, the water that you touch is the last of what has passed and the first of that which comes ;
so with present time.
川の水は、今触っている水が
一番最後に流れ去っていったものであり、
一番最初にきたものである。
現在という時も同じである。
(レオナルド・ダ・ヴィンチ)
流れゆく時において、
そしてその上にある
あなたの人生において、
今という時は、
あなたのこれからの人生の
最初の瞬間であり、
今日という日は、
あなたの残りの人生の
最初の1日。
この日、この時、この瞬間
やりたいことがあるなら、
その時間、
前進するために使った方がいいですよね。
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レオナルド・ダ・ヴィンチ。
皆さんもご存じでしょう。
イタリアのルネサンス期を代表する芸術家。
ただの芸術家ではありません。
音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、
生理学、動植物学、天文学、気象学、
地質学、地理学、物理学、光学、
力学、土木工学など
様々な分野に顕著な業績と手稿を残した
「人類史上もっとも多才」
と言われている人物です。
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ちなみに、
日時計・水時計・砂時計などは
紀元前からあったようですが、
ゼンマイを利用した機械式の時計は
1500年代の発明品のようです。
1452年~1519年の間のダ・ヴィンチの生涯。
その時代の社会に
「時」の「流れ」
という概念はあったのかどうか・・・。
時の流れを可視化し、
水の流れとして表現する・・・。
まさに「天才」ならではの
感性だったのかもしれません。
【ダ・ヴィンチが生まれたフィレンツェを流れるアルノ川】
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そんな天才、
ダビンチはこんなことも言っていたそうです。
Just as eating against one’s will is injurious to health, so studying without a liking for it spoils the memory, and it retains nothing it takes in.
食欲がないのに食べても健康に悪いように、
やる気がないのに勉強しても
記憶力が損なわれ何も残らない。
色々な解釈の仕方はあるかもしれません。
でもつまり、
「調子が悪いなら、
やる気が出ないなら、
無理しないで休みなさい。
その方が時を有意義に使えるよ」
天才はそう私たちに
語りかけてくれている。
そんな解釈をしてもいいのだと思います。
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Iron rusts from disuse;
stagnant water loses its purity and in cold weather becomes frozen;
even so does inaction sap the vigor of the mind.
鉄は使わなければ錆びる。
水は澱んでいれば濁り、
寒空には凍ってしまうように、
行動しなければ気力も失われる。
やるならやる。
休むなら休む。
それでいいんだと思います。
時は流れてくるもの。
そして流れていってしまうもの。
大切なことは
迷って行動をためらったり、
惰性で過ごしていたりして、
時を無駄にはしないこと。
私たちも
自分の使う時間の意義を考えながら、
有意義な行動のために使っていきたいですね。
【ミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の食堂にある壁画『最後の晩餐』。
ダ・ヴィンチが1490年代に描いたもので、
モナリザとともに、彼のもっとも有名な作品と言われるものです】
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(注記)
ダ・ヴィンチが残した言葉はイタリア語のはずですが、
それでも今回、日本語と共に
英語の表現を併記しているのは、
日本語よりは、
本人の語った言葉のニュアンスが
より近い形で反映されているのでは・・・
と考えた上のことです。