よし、ブツダ。
言はずと知れたバンダカが、
ヤシヨダラ妃を連れ去らうとする。
ヤシヨダラ妃は、シツダルタに助けを求めて叫んだ。
その狀況がこれだ。
もう一度、擴大する。
今は使はれない言葉であるやうだ。
昭和3、40年代の小説には、
「今では使はれない」言葉を何度も見た。
「使つてはならぬ言葉」そのやうな規則、誰が決めたのかな。
ある言葉を使用禁止にして、他の言葉に言い換へる。
それで世の中良くなつたのかな。
言葉は言葉であり、道具である。
言葉を使ふ者の性格やその時の狀況によつて、
ただの言葉になつたり、凶噐になる。
小學生當時、この頁を見て違和感は覺えなかつた。
危險な言葉と知つたのは、高等學校の時だらうか。
言葉の言ひ換へ、
私は必要ないと考へる。
※この臺詞、重版された本では「シツダルターつ」に
書き換へられてゐる。






