美と殺戮のすべて | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

ローラ・ポイトラス監督

LGBT+やサブカルチャーの写真を撮り続け

写真家として名を馳せるナン・ゴールディン

彼女が巨大製薬会社と戦う姿を描いた

ドキュメンタリー作品


1999年から2021年の間に64万5千人のアメリカ人がオピオイドの使用によって亡くなっている

オピオイドは中毒性のある鎮痛剤で

多幸感を覚えることなどから麻薬系とも

言われていた。

ゴールディンも手術時にこの薬を投薬され

被害者となり、他にも同じような犠牲者が

いると知り戦うことを決意する


PAINという団体を結成し、

製薬会社であるサックラー家が

スポンサードしている美術館に

協賛クレジットや建物名から外す抗議行動を

行っていく。

メトロポリタン美術館、ナショナルポートギャラリー、ついにはルーブル美術館まで。


これらの美術館はゴールディンの作品が

多数展示されているため、効果的面でした。

またニュースとしてメディアに取り上げられ

オピオイドの問題に取り組む後押しにも

なります。


集団による過激な行動で世の中がかわるという

のは果たして良いのかという疑問も残ります

今回はともかく、間違った正義感というのは

そもそも価値観は立場によってかわりますから

いきなりアクセル全開でぶつかると

より深刻化することも否めません。

一方で、巨大なチカラに巨大な影響力をもつ

人が立ち向かってくれることは

弱者にとって心強いことはありません。

本当に弱者の立場になったことがある人しか

このことはわからないかもしれない。


この作品を通じて、まずは知るということを

人としてしなくてはならないんだな

と学びました。