ドッグマン | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

リュック・ベッソン監督

ケレイブ・ランドリー・ジョーンズ主演、

ジョージョーTギップス、犬ほか

 

ある豪雨の夜、一人のドラァグクイーンが

警察に保護された。

彼女の運転する車の荷台からは大量の犬。


警察は精神科医エヴリンデッカーに

彼女(彼)から事情を聞くことを依頼。

彼は幼少期暴力的な父親と従順すぎる母親と

意地悪な兄に犬小屋に閉じ込められ

虐待を受けていたと話し始める。


犬とともに育てられた彼は

犬をかばって左の指を失なう。

犬によって警察へ保護された彼は、

そのまま病院へ。

事故が原因で脊髄損傷し、

両脚で歩くと髄液が漏れ死にいたる

危険性があること。それを防ぐために

車いすで暮らしていくことを告げられる。


彼は公的な保護犬のシェルター施設で

働くことになります。

大好きな犬たちとの生活は

彼に訪れた安息の日々でした。

しかし、近隣市民からのクレームと、

予算カットのあおりで、

その施設は閉鎖することが決まりました。

彼には別の職を斡旋されることが告げられ、

同時に犬たちの

殺処分が決定したことを知ります。

明け渡しの朝、役人が訪れると、

彼と犬たちは忽然と消えていました。

 

彼は新しい仕事を探しますが、

両脚が不自由なこと、

これまで職歴がないことから

なかなか雇ってくれません。

そんな中、ドラァグクイーンたちの

キャバレーに出会います。

彼は何とかそこで雇ってくれることを

頼みますが、

オーナーは彼の姿をみて拒みます。

一度だけステージに立って、

様子をみようという条件をつけます。

彼は立ち上がりそのきれいな歌声を披露。

ステージは大歓声に包まれます。

どうにか職を得ることができました。

 

彼のもとにある依頼があります。

それは町のギャング絡みでした。

かれは犬のために、仲間たちとともに

その依頼を果たします。

しかし、それがギャングたちの怒りを買い、

仕返しの襲撃に遭います。

 

その抗争をなんとか生き延びたのですが、

その場所も逃げなくてはならず

移動しているところをつかまった。

という経緯でした。

 

感想

リュック・ベッソンが

新たなダークヒーローを誕生させた

という宣伝文句で見てしまいましたが、

ミスリードもいいところです。

内容は周りの理不尽に

何度も押しつぶされそうになる

儚く、切ない、凛とした

人間の物語でした。

ジョーカーとも似た世界観でした。


DOGがかかれた横断幕を

裏から読むとGODになり、

笑みを浮かべるというシーンは

前半のかなり魅力的なシーンでした。

詩編の文言が出てくるので

そのあたりはイマイチわかりませんでしたが

理不尽な人によって抑圧されている人間を、

誰も助けてくれないという現実の厳しさの中で

それでも私らしく生きていくんだという

忠実さというか健気さが心にグッときました。