市子 | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

戸田彬弘監督脚本

杉咲花主演、若葉竜也、宇野祥吉ほか


劇団公演の名作が映画化

長谷川の婚約者市子はプロポーズの翌日、

失踪した。訪れた警察から8年前に起きた

殺人事件の件で月子という女性の話を聞く

月子と名乗る女性の写真は市子だった…


ここからネタバレします


市子は300日ルールで巻き込まれた

戸籍のない少女でした。

市子には母親と、国難病指定を患う妹の

月子がいました。

生活は貧しく、母親は水商売に勤めながら

その寂しさを埋めるために男に依存する

タイプでした。

そんな生活に光を見失った市子はある日

月子の医療装置を外し、殺してしまいます

帰ってきた母親は悲しむどころか

何事もなかったように鼻歌まじりで

洗い物を始めます。そして市子に

「ありがとう」とお礼を言います


月子の遺体は母親のオトコが協力し

山へ埋めます。バレなかったのです。

市子は月子として生きることになり

小学生に再入学をします。


オトコはやがて市子の体を求めるようになります

断ることのできない市子は求められるまま、

性に対して少しずつ嫌悪感が芽生えます。

穢らわしいもの。

初恋もうまくいかなくなります。

ある日、市子はオトコを殺してしまいます

母親のこと、妹のことを馬鹿にされて

体を求められて逆上した結果です。

密かに市子へ思いをよせてた同級生は

市子を抱きしめ一緒に逃げようと説得します

オトコの遺体を処理したところ

市子はいなくなるのでした…


結局長谷川は月子の真相に辿り着くという

話ですが、

市子は同級生や長谷川以外にも

アルバイト先のキキちゃんとか

暖かい人に出会っていきます。

ただ、無戸籍と殺人の秘密で、

人間関係に最後まで踏み込めず

辛い人生です。

作中に

市子は打ち上げ花火と雨が好きという

シーンが出てきます。

みんな花火や雨をみて私のことをみないから

みんな一緒だから これは素晴らしかった

ずーっと酸素の薄い苦しさ