昭和31年ある村でおきた怪奇事件に
現代の鬼太郎が足を踏み入れると…
今回は鬼太郎のお父さんとミズキの物語。
墓場の鬼太郎を読んだ人は、その前の時代の
話と捉えてもらえれば。
ある村の大名主が亡くなった。
銀行勤めのミズキは次の社長となる勝紀へ
取り入ろうと村へ急行する。
その村にはある秘密が隠されていた。
面白かった。
映像がきれいなこと、原作同様キャラが立つ、
怖さと奇妙さがマッチした世界観が良い。
ストーリーも楽しめた。
特にラストのシーンは切なさ、儚さ、
華やかさが桜に描かれていて感情を揺さぶる
メッセージもささる。
何十年後の私たちのために命をかけた
登場人物たちに、何も変わっていない
悪い部分を恥ずかしくも思う。
もう誰も未来のことなんて考えてないんだろうな
私たち世代も老いて枯れて
どうやって死ぬかも見えてきている。
若者たちは活力あふれる時代をしらないから
夢や希望など問われてもわからんだろう。
とてもよいものを観させてもらった反面
嫌な現実を気付かされた気がする。