フロリアンぜレール監督
ヒュー・ジャックマン主演
ローラダーン出演
再婚し子どもが生まれた弁護士ピーター
ある日前妻が17歳になった息子ニコラスを
連れてやってくる。
急性うつ病になった息子と父親の物語。
まずこの作品、重い。
決して他人事ではないから
そして霧の中をゆっくり歩くように
何がきっかけで病気になったとか
解決策は何かということがみつからない世界
前妻がしっかりしないからとか
第三者として物語をみれば
批判や感想は持つことができる。
しかし、ニコラスの視点で、
彼の人生をイメージしてみると
容易なことではない。
高校生が、毎日学校に行かず
公園や外で時間を潰すという心境。
家族と楽しい時間を過ごしても
いつかこの時間も終わり恐怖がやってくる
不安、
自分がこの家庭にいては家族に迷惑が
かかるのではないか
助けてほしいお父さん、お母さん
ハッピーな終わりでないことも
リアリティがある。
役者さんたちも素晴らしいし、
カメラワーク、ライティング全てセンシティブ
で素敵で暗くて映画しい
生きるってことは
考えないってこと
行動することが考えることから解放してくれる
頭の良い人ほど頭がおかしくなりやすい
あの病院でどういう決断をすれば
本当の正解だったのだろうか
笑いたきゃ笑えばいいし
軽蔑するなら軽蔑しても構わない
死んだらみんなチャラ
それまでは死ぬほど苦しい
命があるせいで、死ぬことを渇望し
死ぬことを恐れる
父親が私にはいないけれど、
この物語から
父親の存在が必ずしも助けになるとは
限らない。
自分らしく生きる
その方法は自分のなかにあるのに
苦しくて嫌な感じがするのはなぜか。
色々考える