WORTH | 映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画感想 すぐ忘れちゃうのでメモ

映画のためになるべく映画館で見ます
リピートも大切な要素なので2回目以降の
感想も記載しています。
とはいえ物忘れが激しい自分のための備忘録
偏った稚拙な表現をお許しください。

サラコランジェロ監督

マイケルキートン主演

スタンリートゥッチ、エイミーライアン出演


9.11テロで被害にあった遺族へ

補償をどうやって行うか

政府に依頼されたケンファインバーグさんの

実話に基づく物語


ファインバーグさんすごい人。

9.11テロ以外にもボストンマラソンのテロや

そのほかあんな事件こんな事件の補償問題で

真ん中に立ってとりまとめてきた人


9.11テロという前代未聞の大事件で

彼は頭を抱えていた。

無制限に補償をすれば飛行機会社は倒産し

裁判になれば遺族たちが勝つ可能性も

高いとは言えない。そしてなにより

かなりの時間を要してしまう。


最終的に公平さよりも前に進むこと

というかつての自分の言葉に救われるのだが

とてもこの作品は共感できた。


仕事と人生がマッチした時は

何物にも変え難い幸福感が得られる

一方で誰かの役に立つために

先陣をきることは

孤独で、エネルギーがめちゃくちゃ必要で

それでいて矢面に立つことや失敗が一番

感じるポジションになるため

はっきり言って割に合わない。


偉くなりたい目立ちたいからリーダーに

なるという人は、正直少ないし、

ほとんどが今やることをやっていく

それを突き詰めていたら

先頭に立っていたってことが殆どだと

私は思う。


心が折れたとき、それらの恐怖が押し寄せる

正論をふりかざすのは簡単で、

後ろの方からやいのやいのと投げつけるのは

自分に危険は無いし、そのくせ

得られる快感もあるのだろう。


彼は強い信念をもって社会に切り込んだ。

やがてそれが固執になり、

当初の描いていた世界から離れていく。

バラバラになることは公平さを担保できず

避けなければならない。

私のここ2年で取り組んできて、

新しいことを進めることは

同じく公平さやルールに拘るしかなかった。


社会に与える影響は全くレベル違いだが

あの熱く狂おしいほど生きてきた

仕事に捧げた2年間から

ふとしたことでそれは自分だけの思い違い

誰も幸福にしていなくて賛同者もいなかった

という経験は、

実際惨めで、恥ずかしくて、現実から

逃げたいとなんども思った。


ただ一人でいい。一言でよいから

あなたのおかげです、ありがとう。

感じたかった。


今回は彼の努力が報われた。

その一部ではハッピーエンドだった。

しかし彼の悩んだ時間や誹謗中傷で

傷つけられた事実は癒やされますしない

謝罪もされない。


巷では、管理職になることを避けて

自分の望む範囲で、その中で得られる

給料や待遇があれば十分という人が

増えている。

管理職を経験してみて

確かに得られるものは少ないし

責任とトラブルに追われて

管理職であることのステータスなんて

忘れてしまう。それよりその日常を

生きることで精一杯だ。


これから先はとくに問題やトラブルが

押し寄せてくる。

リーダーになりたい人が不足している今、

どうやって私たちは乗り切れるのか。


この作品はとても後世にも役立つかも

私にとっては自分の考えを応援してくれる

まさに今、出会えてよかった作品