膝は人体の精巧さを表す1つだと思う。
おはようございます。佐々木です。消費税が上がりましたがそれに負けずに頑張ります!ということで、立て続けに膝の症状の患者さんがいらっしゃったので、少しだけ話をば。膝というのは身体を支えつつも、歩く際には稼働して、着地の際には衝撃を逃がす様な、何気ないけどスゴイヤツ的なポジションなのですが、その何気ないけどスゴイヤツ的なポジションを得る為に、結構リスキーな作りをしています。まずびっくりなのが、身体を支えているにも関わらず、関節がほぼ乗っかっているだけ。半月板とか膝蓋骨とかあるけども、実際はほぼ乗っかっているだけ。膝蓋骨とかは前にズレない様に蓋の役割を担っていますが、それも筋肉が引っ張り合ってそこにあるのであって、しっかりとハマっているとかではありません。半月板もクッションとしての役割はあるけども関節を固定するにまでは至っておりません。ほぼ乗っかっているだけなのに何故外れたり、ズレたりしないのか、それは筋肉が沢山あるからですよね。それは解っていると思います。膝だけでもこれだけの筋肉が関わってくるのですが、それぞれ役割がちゃんとあって、この筋肉達が膝を膝たらしめている訳です。じゃあ何故こんなリスキーで大変な思いをして、膝を膝たらしめなければならないのかというと、初めにも言った通り、身体を支える為です。歩く為です。この2つを両立するには、この膝の構造がベストなんです。身体を支えるのにはクッションがあった方が間違いなく骨には優しい、けどクッションを付けたまま関節がガチッとハマった構造にしてしまうと、動きが単調になる上に、着地の際の衝撃がダイレクトに骨盤にきてしまいます。普段は気にも留めない事ですが、着地の衝撃というのは、足首、膝、股関節といった具合にそれぞれに分散されて逃がされています。それが出来る秘密が下肢の角度になります。正常な骨格をよく見ると、下肢というのはジグザグになっています。地面から上にベクトルが掛かると、それぞれの関節で横方向へ少しずつ逃がしていきます。こんな具合に少し角度があるから他の関節みたいにカッチリした作りにはなっていない訳です。仮に膝が真っ直ぐに乗っかっていたらこれまた股関節にダイレクトに衝撃がいってしまいますし、いわゆるX脚の様に内に入り過ぎても膝への負担が大きくなりますし、逆にO脚の様なものでも膝への負担が増えます。絶妙なラインなのですが、その絶妙な角度を作るために膝がこんな作りになっていると言えます。ただ、それだけ絶妙でリスキーな膝ですから、やはりバランスというのはとても大事になります。使い方などでどこが痛くなるというのは変わってきますが、姿勢の悪さ、歩き方、重心、身体の鍛え方、運動の種類、飲食物、膝一つで要因となるものはいくつも考えられます。今回いらした方々の例でいうと、どの方も腹筋群が固いのが気になりましたが、腹筋、つまり身体の前面が強いと、身体は前に丸まろうとするのが自然になります。それを真っ直ぐ立とうとすれば、上は頚が引っ張られ、下は大腿から膝が引っ張られ、それぞれにテンションが常にかかった状態になります。その状態で動かせば、ゆとりがない状態での運動となりますので故障に繋がりますし、運動のような事をしなくてもじわりじわりとダメージは蓄積していきます。それと腰が悪そうな感じはどうしてもあります。腰が悪ければ、下肢の動き、流れが悪くなるのは当然ですので、このままにしておくと膝は治りません。膝は症状や違和感を感じ易い部分ですが、それらを感じて、早い段階で手を打てれば治しやすい部分でもあります。長々と膝自体のお話をしてしまいましたが、膝の大変さを知って頂ければ、少しは労ってくれるかなぁ。なんて事を思いながら説明させて頂きました。ご理解の程宜しくお願い致します。