「共依存」
無理矢理に研ぎ澄まされた感覚が暴走し肉体を置き去りにしようとしていた。肉体が精神に追いつけずに乖離の感覚があった。空腹で飲んだコーヒーのせいだ。カフェインが僕から食欲と睡眠欲を奪い、行き場のない神経回路がぐるぐると堂々巡りを続けていくうちにショートしてしまいそうだった。時計を見ると午前0時半を回っていた。年が明けたのだ。
孤独が僕を甘やかし、僕自身が孤独を甘やかすという共依存が螺旋を描き下降の一途を辿って行った。どこまで堕ちれば浮かび上がることが出来るのだろう。快楽と背徳感が入り混じり抜け出せない感覚があった。
飛躍の前の助走と言えば鼻で笑われそうだが深く暗い海の底で僕は遠い昔に忘れてしまった(あるいは元から持ち合わせていなかった)生きる上で不可欠なものをさがし続けていた。