「環境」
いくつもの出会いといくつかの出来事があって今の僕という存在が形作られている、これは一般論だ。人は様々な経験を経て己という存在を確立してゆく。様々な女性が僕という存在を作り上げた、とでも言うことが出来れば少し昔風ではあるが格好が良いのかも知れない。しかし、ご時世を鑑みるまでもなく、僕にはそれほどの女性経験はない。
では何が僕を形作ったのか、そう問われたならまずは読書と答えるであろう。それも偏った作家の偏った作品を何度も何度も繰り返し読むことによって僕というこの歪な存在は形作られたのだ。逆に言うなら、そのような歪な過程によってのみ僕のような人間は出来上がると言ってよい。生まれながらの性向も多分に寄与しているとしても、だ。
結局何が言いたいのかといえば、人間は血筋より生まれ育った環境がそのほとんどを形作っているのではないか、ということだ。いくら両親の遺伝子が優れていようが、しかるべき環境に無ければ大成することは難しいだろう。そのようにして現状のあれやこれやを周りの環境のせいにして、僕はこれからも生きてゆく。