旅館にて | shingo722のブログ

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 「旅館にて」
 
 朝から小説を書いていて、ふと机から顔を上げると窓の外では小雨が降っていた。そうは言っても今朝から雨は降ったり止んだりを繰り返しているのだった。まるで熱い温泉と水風呂に交互に入るかのように、キリというものが無い。そういえば、と思い立って風呂に入ることにした。旅館の部屋を出て中庭を通り離れにある温泉に行く。この程度の小雨なら傘を差すまでもない。また、露天風呂に浸かりつつ肩に当たる雨粒が心地良かったりもする。しばらく湯船に浸かりここ数日身体と頭に溜まった疲れを落とし、部屋に戻って執筆をキリの良いところまで済ませる。窓の外に小橋を渡る女の姿が見える。おや、来たか。そう思い仲居に頼んで酒と料理を持ってきて貰う。雨に煙る庭を見ながら女と膳を挟んで呑む酒ほど美味いものはないなと、しみじみ思う。そういった執筆生活に僕は憧れている。
 しかし最近、妄想のうちに過ごす時間が長くて困る。