「異星人」
その星は地球より遥かに文明が発達していた。我々は地球から友好の気持ちを伝えるために訪れたのち、市街を散策していた。彼らは高度に発達した文明により様々な作業を機械がこなすためか、身体つきはそれほど発達しておらず、概して小柄で頭部が大きく、我々が一般的に想像していた宇宙人の容姿とほぼ共通していた。
僕はおそらく地球で言うところの土産物屋のようなところに入り、おそらく地球で言うところの置き物のようなものを購入することにした。土産物屋の主人はやはり小柄ではあったが、どことなく頑固でぶっきらぼうな、田舎の店屋の主人といった風格だった。精算を済ませ僕が店を出ようと、何か主人が僕に話し掛けて来た。身振り手振りでコミュニケーションを取ろうとするが、よく意味が理解出来ない。ちょうど翻訳機の具合も悪く、使い物にならなかった。そのうち、主人である宇宙人の身体が赤く光り出した。まずい、何か主人の気に触ることでもやらかしたのだろうか?そう僕が思ったとき、主人が店の奥から何やら首飾りのようなものを持ってきた。どうやらオマケに付けてくれるらしい。主人は身体を赤く光らせたまま、ぶっきらぼうにそれを僕に差し出した。どこの星にもこういう昔カタギの主人っているんだなぁ。